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論文(リポジトリ)

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川満, 芳信 ; 吉原, 徹 ; 川元, 知行 ; 徳丸, 慶太郎 ; Kawamitsu, Yoshinobu ; Yoshihara, Toru ; Kawamoto, Tomoyuki ; Tokumaru, Keitarou
出版情報: 琉球大学農学部学術報告 = The Science Bulletin of the Faculty of Agriculture. University of the Ryukyus.  pp.21-33,  2003-12-01.  琉球大学農学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/3592
概要: マングローブ樹種の中で塩分濃度の高い潮間帯地域に自生するマヤプシキを対象に,その著しく高い耐塩機構を解明するため,葉身のガス交換,水ポテンシャル,イオン・窒素吸収特性を調査した.次に,マヤプシキの幼齢木にNaCl処理を加え,光-光合成曲線と CO_2-光合成曲線を調べ,自然条件下の測定結果と比較しながらガス交換特性を種々検討した.1.マヤプシキの光合成速度は,他種と比較して著しく高く,20 μmol m^<-2>s^<-1>前後であった.また,光飽和点は,1500 μmol m^<-2>s^<-1>付近にあり,光合成最適温度は35℃付近にあった.2.マヤプシキのガス交換の日変化についてみると,光合成速度は,午前8時には最大値をとり,光強度が低下する午後6時まで一定に推移した.気孔伝導度及び蒸散速度は,正午に最大値を示し午後からは徐々に低下した.従って,1日の水利用効率は,午前と午後に高く蒸散速度の最大値を示す正午で低かった.葉内CO_2濃度は,日中ほぼ一定であり,CO_2固定系の活性が維持されていた.3.水ポテンシャルは,夜明け前の-0.8MPaから午後4時の-2.9MPaまで大きく低下しその後上昇した.しかし,水ポテンシャルの低下に伴う光合成の低下はみられず,葉のクロロブラスト内の浸透圧調節機構の充実度が高いことが予想された.4.マヤプシキの光合成速度をA/Ciカーブの初期勾配でみると,0mM及び400mM区よりも100mM区で高く,CO_2固定系が活性化されていることが認められた.しかし,CO_2濃度が350ppmの時の水利用効率は400mM区が最も高く,塩濃度が高い場合水を有効に利用していることが認められた.5.マヤプシキの根は,幼齢木の段階ですでに塩分排除機能を有しており,壮齢木,若齢木に比べて高い水ポテンシャル及び高い気孔伝導度及び蒸散速度を示した.マヤプシキ幼齢木の葉身には,壮齢木に比べ1.8倍のNa^+が含まれ,K^+は低く,K^+/Na^+比は低かった.マヤプシキの葉には浸透圧調節物質であるグリシンベタイン及びプロリンの蓄積は認められなかった.<br />The mangrove has a special salt filtration, thus salt tolerance mechanism. The photosynthate produced in the leaf is transferred to each organ and used for the salt tolerance process. In this report, we examined the gas exchange characteristics and Na^+ content of the leaf in Sonneratia alba, a high salt tolerance species. Sonneratia alba had the highest leaf photosynthetic rate as 20 μmol m^<-2>s^<-1>, Rhizophora stylosas=13 μmol m^<-2>s^<-1>, Bruguiera gymnorrhiza=8 μmol m^<-2>s^<-1>, Kandelia candel=15 μmol m^<-2>s^<-1>, Avicennia marina=13 μmol m^<-2>s^<-1>, Nypa fruticans=9.3 μmol m^<-2>s^<-1>, and Lumnitzera racemosa=9 μmol m^<-2>s^<-1>. Na^+ concentration in the leaf was higher in Avicenmia marina than other species due to the salt glands on the leaf. 続きを見る
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比屋根, 真一 ; 川満, 芳信 ; 村山, 盛一 ; Hiyane, Shinichi ; Kawamitsu, Yoshinobu ; Murayama, Seiichi
出版情報: 琉球大学農学部学術報告 = The Science Bulletin of the Faculty of Agriculture. University of the Ryukyus.  pp.9-15,  1998-12-01.  琉球大学農学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/3679
概要: サトウキビ7品種・系統を用いて,Ci-光合成曲線によるサトウキビ葉身の光合成速度の支配要因を解析した。Ci-光合成曲線から, CO_2補償点, 炭素固定効率(初期勾配), 大気CO_2条件の光合成速度と気孔伝導度, 飽和段階(800ppm以 上)の光合成速度, および光-光合成曲線の初期勾配から光利用効率を求め, それぞれの相関関係を検討した。品種・系統間で比較した場合, 大気CO_2下の光合成速度, 飽和段階の光合成速度および光利用効率に統計的な有意差が認められた。大気CO_2下における光合成速度に対し各種モデル式を用いて解析したところ, 光化学系電子伝達および光合成産物蓄積に伴う無機リン酸の再生能力が気孔伝導度および炭素固定系活性に比べて制限程度は高かった。これより, 大気CO_2下では, 前者の要因が光合成速度を著しく律速していると考えられた。大気CO_2下の光合成速度と各関連要因との相関行列から, 光利用効率, 葉緑素含量および窒素含量との間に正の相関関係が認められ, 葉身窒素が光化学系に影響を与えていることが示唆された。<br />This paper described that the limiting factors to photosynthesis were analyzed with using A/Ci curves model in Saccharum species. We listed up the characters relating photosynthesis such as CO_2 compensation point, carboxylation efficiency, maximum photosynthesis at saturation, leaf conductance, and apparent light energy use efficiency. There was statistically significant difference between species or varieties in photosynthesis at atmospheric CO_2 concentration (350ppm). The photosynthesis was regulated mainly with a energy transport system and pi limitation caused by photosynthate storage in cell rather than leaf conductance and carboxylation efficiency. In addition, leaf nitrogen seems to affect the photochemical reaction process, and then finally to CO_2 fixation process. 続きを見る