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1.
論文(リポジトリ) |
吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira ; 比嘉, 俊 ; Higa, Takashi ; 和氣, 則江 ; Wake, Norie
概要:
琉球大学での,①養護教諭を養成する過程での“教諭”との協働を意識した養護教諭の職能形成の在り方,②教職大学院での協働的人間関係・環境が構築できる中核的教員の育成の2点に係る課題意識の解決に資するため,教職大学院での「教師の成長とメンタリング
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」の授業の一部を「教職実践演習(養護教諭)」の授業と合同で実施し,リアリティーのあるロールプレイングとして保健教育や保健管理に必要な会議(打ち合わせの機会)を行った。教育組織の枠を超えて行ったロールプレイングは,教職未経験者にとって貴重な経験だったと肯定的に受講者から評価された。現職大学院生がロールプレイングに参加することで実際の現場の様子が共有され,「新任養護教諭と初任者教諭と中堅教諭の協働」を志向したロールプレイングにリアリティーが増した点は,教職未経験者にとって有意義だった。教諭,養護教諭,あるいは栄養教諭といった職務イメージの鮮明化と共有や,職員会議の提案資料作成および模擬職員会議等を課題として提示していくことは今後も何らかの形で継続したいものの,今回の合同授業実践では,とりわけ学校環境についての共通理解の不十分さが露呈し,改めて「どこまでリアリティーを求めてシミュレートするのか?」という問題点を浮き彫りにした。履修時期的な問題から養護教諭志望学生がロールプレイングに必要な資料作成にかける時間が十分には確保しにくいことに加えて,養護教諭志望学生の意図が大学院生に十分に伝わらず,「自分の想定通りの議論ができなかった」ため,養護教諭志望学生にとっていささか消化不良なロールプレイングとなったことへの対応が必要である。中核的教員として求められる,後輩(若手)育成と業務遂行(同僚性の形成と協働による教育活動)を両立した会議への参加姿勢について,「教師の成長とメンタリング」科目担当者の現職大学院生に対する指導や支援の在り方として「若手育成の視点でコメントをする」旨の事前指導が必須である。
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2.
論文(リポジトリ) |
比嘉, 俊 ; 川上, 一 ; 森, 力 ; Higa, Takashi ; Kawakami, Hajime ; Mori, Chikara
概要:
国立大学法人琉球大学は2016年4月に教職大学院を開院したことにより,教育学研究科には従来の修士課程と合わせて二課程の大学院を持っている。これらの大学院への新入院生は,彼ら彼女らの目的に応じて教職大学院と修士課程の課程を選択していると思われ
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る。そこで,両課程の2016年4月入学の院生へ大学院進学への動機などを調査し,その相違を検討した。教職大学院入学生は大学院へ「教員としての実践力」を望んでおり,修士課程の方は「学術的研究」を求めている。両課程に共通している部分としては,両課程の現職教員は大学院に学術的な科目内容を期待している。この理由として,教育現場では,学術的な研鑽を積む時間やその人材に触れる機会がかなり少ないと考える。両課程の院生の入学目的に違いがあることから,今後,琉球大学は院生の志望動機に応\nじた科目の提供などの地域への貢献が求められる。
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