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論文(リポジトリ) |
山城, 太智 ; Yamashiro, Taiti ; 丹野, 清彦 ; Tanno, Kiyohiko
概要:
荒れる子どもと関わり,自分の指導力に不信感を抱き,学級が崩壊する道を歩きそうになることがある。ここでは,飛び出す子どもを追いかけ続けたが,トラブルの連続の中,自己を責めるのではなく,対応の方法や発想を変えた1人の教員と,いろんな子がいて当た
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り前と,クラス運営や荒れる子どもへの対応に悩んだ経験を生かし,子どもを受容し多様性を認める方向で子どもに関わろうとした低学年担任の教員,そして,学級集団づくりを意識し,班活動を中心に方針を立て関わった教員の実践を分析した。分析は,どのようにして飛び出す子や落ち着かない子と関わり,負の連鎖から抜け出すことができたのか,という観点から行った。その結果,子どもの興味を受け入れ,授業や活動を始めることが重要な視点であることが明らかになった。
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2.
論文(リポジトリ) |
丹野, 清彦 ; Tanno, Kiyohiko
概要:
私は,若い教師の支援セミナー「せんせい未来プロジェクト」を主催している。若い教師を中心に沖縄本島や石垣島,宮古島などの離島で働く先生たちを支援することが目的である。沖縄本島では沖縄市と共催し年間に6回開催し,すでに3年目に入っている。ここに
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は,採用1年目の教師を中心に,毎回30名前後の若い教師が集まり学習している。しかも,計画は沖縄本島では3地区,石垣島や宮古島に各年2回,計4回行く計画を立て,実施している。それは,採用3年未満の若い教師たちが,教師としての力量をつけ,独り立ちしていくことを願っているからである。しかし,若い教師たちはどのようなことを悩み,課題として感じているのだろうか。支援セミナーでは,さまざまな子どもたちに対応する知識や方法だけを学べば,それで十分だろうか。このように考えたときに,・若い教師はどのような実践を行っているのか ・どんな学級づくりの課題に直面しているのかを,新採用の教師に実践報告をしてもらうことを通して,明らかにする必要があると考えた。そこで,セミナーに実践報告を取り入れることにし,セミナーの中で実践を文章にし,報告してもらい,討論する形式で実施した。本論文では,2年目の教師と3年目の教師の実践レポートを読み,書かれていることを比較・分析し,時期や経験の違いによって,直面する課題が異なること。また,子どもの対応の仕方だけではなく,なぜそのように対応するといいのか,対応方法や指導技術だけでなく,子どもの分析の仕方や子ども理解の理論を学びたい要求があることが明らかになった,とまとめている。
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3.
論文(リポジトリ) |
丹野, 清彦 ; Tanno, Kiyohiko
概要:
研究の目的は、教師力向上に関する支援活動のあり方である。沖縄県では、新任教師の採用者数が小学校では200名を超えている。学生たちも、「学校で働くのが夢だった。先生になりたいから、仕事を教えてください。」と、積極的に話しかけてくる。しかし、「
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うまく子どもたちと、つきあえるでしょうか。トラブルがあった時に、どう解決したらいいんですか。不安です。」と、話してもくる。しかし、このような悩みを抱えているのは、決して若い教師だけではない。そこで、沖縄県の各地域と連携して、すべての教師を対象とした教師支援の研究プログラムを立ち上げることはできないだろうかと考え、各地域と連携した研究体制を試験的に行う体制を整え、スタートした。しかし、どのような教師支援が求められているのであろうか。あるいはどのような参加組織づくり及び会の運営を行うことで、よりよい支援活動が行えるのだろう。支援活動をスタートするにあたり、若い教師の求めていることや、十分経験を重ねてきた人たちが抱えている悩み、管理職など学校を運営する側の課題に焦点をあて取り組みを進めた。その結果、若い教師がどのような力量をつけたいのか、要求を聞き、それにもとづいた講座を連続で企画した。また、研究会の運営を若い教師にも任せ、共同で運営にあたると参加への意識が変わった。このことから、共同責任者として取り組み、要望から出発することが主体的に学び、教師として自立していくために大事であることが明らかになった。さらに経験を重ねて働いている人たちが抱える課題には、解決すべき課題と気持ちの持ち方による課題とがあり、自己をコントロールする気持ちの面を重視し、アドバイス的な講座だけでなく、悩みを語り合うおしゃべり交流会が必要であることなどが明らかになった。また、校内の職員全体を集めた研修会だけでなく、課題を抱える教師を対象とした個別及びグループ相談会が有効であり、そのことによって、学校の運営にかかわる相談を管理者とともに解決の方向を模索することができたなど、教師支援のひとつの筋道を見出すとともに、今後の課題を明らかにした。
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