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吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira ; 武田, 昌則 ; Takeda, Masanori ; 西山, 千絵 ; Nishiyama, Chie ; 横井, 理人 ; Yokoi, Masato
出版情報: 琉球大学教育学部紀要=Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus.  pp.149-158,  2022-09-30.  琉球大学教育学部
概要: 学校を取り巻く諸問題について法的助言等を行うスクールロイヤーの活用促進に際して,報酬体系の制度設計に向けた一つの基礎資料として供するために,2020年4月から2022年3月までの2年間の琉球大学教育学部附属学校でのスクールロイヤーの活動概要 を示した。2名の男性弁護士と1名の女性研究者で編成した「現場対応チーム」が,附属中学校には「半常駐」的に,附属小学校には応需の形でそれぞれ関わった。2年間の活動実績から,報酬体系の概算に必要な実態として,1年間で50回程度,1回あたり平均1時間という状況が算定できた。実際の活動を通して,1人の弁護士だけで対応するのではなく,ジェンダーバランスも意識して複数人からなる現場対応チームを編成したことにより,特に多感な思春期のまっただ中にいる生徒への対応,案件の性格によって対応する弁護士を変えられること,スクールパラリーガルをチームに参画させたことで,弁護士の拘束時間や業務量といった負担を一定程度軽減させることができる点でメリットが大きく,「子どもの最善の利益」をめぐって,複合的な視点に立ちながら微妙な価値判断を伴う支援にあたることが可能である。 続きを見る
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吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira ; 比嘉, 俊 ; Higa, Takashi ; 和氣, 則江 ; Wake, Norie
出版情報: 高度教職実践専攻(教職大学院)紀要.  6  pp.129-152,  2022-03-15.  琉球大学大学院教育学研究科
概要: 琉球大学での,①養護教諭を養成する過程での“教諭”との協働を意識した養護教諭の職能形成の在り方,②教職大学院での協働的人間関係・環境が構築できる中核的教員の育成の2点に係る課題意識の解決に資するため,教職大学院での「教師の成長とメンタリング 」の授業の一部を「教職実践演習(養護教諭)」の授業と合同で実施し,リアリティーのあるロールプレイングとして保健教育や保健管理に必要な会議(打ち合わせの機会)を行った。教育組織の枠を超えて行ったロールプレイングは,教職未経験者にとって貴重な経験だったと肯定的に受講者から評価された。現職大学院生がロールプレイングに参加することで実際の現場の様子が共有され,「新任養護教諭と初任者教諭と中堅教諭の協働」を志向したロールプレイングにリアリティーが増した点は,教職未経験者にとって有意義だった。教諭,養護教諭,あるいは栄養教諭といった職務イメージの鮮明化と共有や,職員会議の提案資料作成および模擬職員会議等を課題として提示していくことは今後も何らかの形で継続したいものの,今回の合同授業実践では,とりわけ学校環境についての共通理解の不十分さが露呈し,改めて「どこまでリアリティーを求めてシミュレートするのか?」という問題点を浮き彫りにした。履修時期的な問題から養護教諭志望学生がロールプレイングに必要な資料作成にかける時間が十分には確保しにくいことに加えて,養護教諭志望学生の意図が大学院生に十分に伝わらず,「自分の想定通りの議論ができなかった」ため,養護教諭志望学生にとっていささか消化不良なロールプレイングとなったことへの対応が必要である。中核的教員として求められる,後輩(若手)育成と業務遂行(同僚性の形成と協働による教育活動)を両立した会議への参加姿勢について,「教師の成長とメンタリング」科目担当者の現職大学院生に対する指導や支援の在り方として「若手育成の視点でコメントをする」旨の事前指導が必須である。 続きを見る
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吉田, 安規良 ; 前花, 日和 ; Yoshida, Akira ; Maehana, Hiyori
出版情報: 琉球大学教育学部紀要=Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus.  pp.235-252,  2020-09.  琉球大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/47087
概要: 生徒が科学的に探究するために必要な指導の工夫や授業づくりの考案につなげるために,沖縄島中南部に所在するA中学校に2019 年度(平成31・令和元年度)に在籍していた生徒の科学的に探究する能力に関する実態や傾向を把握した。生徒の実態の特徴とし て,疑問に思った時は仮説を立てようと意識している生徒は多いが,すぐには仮説を思いつけない生徒が多い。また,他者の仮説や考えを理解することの大切さを感じているものの,自分の立てた仮説に自信がない生徒が多く存在していた。生徒の多くは仮説を確かめるための実験方法を提案しているとは強く思っていない。探究の過程のうち「検証計画の立案」について,仮説の根拠,大まかな検証計画,検証した結果の予測を記述しようとする意識は低い。検証計画を立案する際の独立変数の値を設定する能力の多くの生徒の実態として,独立変数の個数設定根拠が不明確で,0に設定した時の実験を考えていないが実現可能な形で設定していた。この結果を踏まえて,「生徒から引き出したい問いが,生徒が解決を目指す疑問の答えと正対するものであること」,「生徒の生活経験を整理すること」,「既習事項,学習のつながりを整理すること」の関係性を簡単に整理することを狙ったワークシートを試作した。
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吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira
出版情報: 高度教職実践専攻(教職大学院)紀要.  3  pp.67-79,  2019-03-01.  琉球大学大学院教育学研究科
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/44406
概要: 全国学力・学習状況調査で測定可能な学力の向上に留まらない児童の学びを促す理科授業が実践できる教員養成の在り方の検討材料の量的充実や,この調査で測定可能な児童の学力を分析する際の視点を広げることに資するために,2018(平成 30)年に実施さ れたこの調査で出題された小学校理科の問題を教員志望学生に解答させた。2018 年度前学期に琉球大学で開講された「教職入門(1組)」の受講学生 51 人の平均正答数は 14.1(中央値 14.0),平均正答率は 88.1%だった。学生の正答率が平均−標準偏差(= 75.8%)を下回った低正答率問題は,児童の無解答率が高かった上位3問(大問1(3),大問4(3),大問4(4))だった。今回の結果から,①琉球大学が提供する小学校教員養成のための教育課程や理科に関する科目内容検討に際して,学生の入学時点における属性に対応する形で検討する必要性がないこと,②低正答率問題における学生の誤答の背景と児童の誤答の背景には同一の問題が存在すること,③ペーパーテスト形式の調査であるがゆえに解答状況の分析には限界があり,教師教育の視点から児童の学びを適性に評価することを学ぶ機会の提供の必要性が示唆された。
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吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira
出版情報: 琉球大学教職センター紀要 — Bulletin of Center for Professional Development of Teachers.  pp.81-93,  2019-02-28.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/45033
概要: 中学生によりよい理科の学習環境を提供するために,2018(平成 30) 年に実施された全国学カ・学習状況調壺の中学校理科の問題を,琉球大学に在籍している中学校理科教員志望学生に解答させた。解答した46名の学生の平均正答数は 24.0(中央値 24.0),平均正答率は 89.0%だった。中学生の設問別正答状況と比較した結果,設問別正答率には差はあるものの,中学校理科教員志望の学生が誤答しやすい設問は,中学生も誤答しやすく正答率が低い設問で,相対的に難しい問題だったといえる。解答した学生の結果の正答率が平均ー標準偏差(=76.9%) を下回った設問(低正答率問題)は,4問だった。低正答率問題の解答状況から,多肢選択式の設問ですら「どこをどう間違ったのかを他人がわかるように上手に表現できない」ことがあり,それへの配慮が学生に必要であることが分かった。学生の誤答・無解答の理由の分析レポートから,解答類型99に分類された誤答にはケアレスミスから無解答を避けるための誤答まで様々な背景があった。解答類型 99に分類される誤答や無解答の場合,その背景によって異なる指導が求められる。特に沖縄県の生徒の理科の学力向上に資する取り組みを行う際には,「解答類型 99の具体とその背景」の分析が重要である。それに加えて出題意図が伝わるような問題文だったかどうかや作問の際にひねりすぎたのではないかという点の考察も必要である。
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6.

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比嘉, 俊 ; 吉田, 安規良 ; 桑江, 和子 ; 與那嶺, 紀子 ; 世嘉良, 基 ; 土屋, 勢子 ; Higa, Takashi ; Yoshida, Akira ; Kuwae, Kazuko ; Yonamine, Noriko ; Yokaryo, Motoi ; Tsuchiya, Seiko
出版情報: 琉球大学教育学部紀要=Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus.  pp.147-160,  2019-03.  琉球大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/44027
概要: 本稿の目的は,琉球大学大学院教育学研究科専門職学位課程高度教職実践専攻(いわゆる「教職大学院」)の授業科目「教師の成長とメンタリング」で現職大学院生が作成したレポートを基にした学校現場で理想となるメンタリングの検討と,この授業自体の省察であ る。授業実践として, 5つの事例報告の共通点から理想のメンタリングを検討した。その結果,組織としてメンタリングに取り組むことと先輩や同僚によるメンタリングが理想の形として提示された。また,受講者による授業評価結果から,事例報告と対応検討を演習教材に位置づけた授業は,学校現場に即した課題の扱いは艮かったものの,その課題の難易度や担当教員からの学修過程の介入への強度が検討課題であると総括された。
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吉田, 安規良 ; 田中, 洋 ; 山田, 美都雄 ; Yoshida, Akira ; Tanaka, Hiroshi ; Yamada, Mitsuo
出版情報: 高度教職実践専攻(教職大学院)紀要.  2  pp.131-142,  2018-03-09.  琉球大学大学院教育学研究科
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/41565
概要: 2017年(平成29年)に告示された新しい学習指導要領を踏まえた教育課程が,小学校及び特別支援学校小学部では2020年度(平成32年度)から,中学校及び特別支援学校中学部では2021年度(平成33年度)から完全実施される。2019年度(平成 31年度)以降に大学に入学した教員免許取得希望者は,「教育の基礎的理解に関する科目」として「特別の支援を必要とする幼児,児童及び生徒に関する理解」に関する科目を1単位以上修得する。そこで本研究では,この新しい学習指導要領を踏まえた小学校,中学校,特別支援学校の教育課程や新しい教職課程を意識して,琉球大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻(「教職大学院」)での特別支援学校教諭養成教育の教材資料作成として,学校教育法,学校教育法施行令,学校教育法施行規則及び教育職員免許法で規定されている特別支援教育に関する事項を,「特別支援教育」という言葉が指し示す範囲,障害の種類・程度と特別支援学校,特別支援学級と通級による指導の違い,教育職員免許法との関係,教育課程編成及び教育社会学的視点という5つの観点から整理した。その上で,「特別支援教育」へと至るこれまでの経緯,今後の方向性,さらには教育だけにとどまらず社会全体における障害をめぐる制度的状況について可能な範囲で配慮するために「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」や「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」を学校教育関係者が理解する必要性について指摘した。
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8.

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吉田, 安規良 ; 藏滿, 逸司 ; 田中, 洋 ; 山田, 美都雄 ; Yoshida, Akira ; Kuramitsu, Itsushi ; Tanaka, Hiroshi ; Yamada, Mitsuo
出版情報: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.11-22,  2018-02.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/41175
概要: 琉球大学の教職大学院に,特別支援学校教諭専修免許取得用科目「特別支援教育の教育課程・授業特論演習」を開設する際の教材資料を想定し,特別支援教育の教育課程及び障害特性の理解と指羽・支援に役立つ授業論に関連して,①特別支援学校.特別支援学級と通 級による指羽についての教育課程と学級編制.②個別の教育支援計画,個別の指羽計画と個人情報保護,③教育実践上の留意事項と教員及び幼児・児童• 生徒集団の文化という教育社会学的視点の3点について,学修者である教職志望者及び現職教員に意識させる事項を具体的方法とあわせて学修内容として整理した。①として.指羽要録を教材にしながら,障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るための教育課程が編制されるため,各教科の目標及び内容についての差が存在し,その指羽について障害の状態や特性及び心身の発達の段階等を十分考慮するとともに,障害の状況に応じた配慮が求められていること.及び学級編制基準との関係性の理解が挙げられる。②として.「個別の教育支援計画」,「個別の指導計画」の具体的な様式や記入例,活用事例を示したり,実際に作成させたりしながら,その意味の違いを理解し,個人情報の保護という視点から学修を深めることが挙げられる。③として,「診断名(障害名)に囚われすぎないこと」と「作成した計画を指導に生かす」ことに留意し,文化的側面についても意識的に配慮し,適宜対応を図る姿勢が求められることが挙げられる。
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吉田, 安規良 ; 上地, 飛夢 ; 吉田, はるか ; Yoshida, Akira ; Uechi, Tomu ; Yoshida, Haruka
出版情報: 琉球大学教育学部教育実践総合センター紀要 — Bulletin of Faculty of Education Center for Educational Research and Development.  pp.165-179,  2018-03.  琉球大学教育学部附属教育実践総合センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/42514
概要: 3Dプリンターでポリ乳酸樹脂を加工したりアルミニウムの板から削り出したりして装具を自作し,ウェアブルカメラを透視天球儀の内部に取り付ける改造を施した。このウェアブルカメラをスマートフォンやタブレットPC とWi-Fi 接続することで,地球外 からの視点(天球儀を外側から見た状態)とあわせて地球上にいる自分からの視点(天球儀の内側から見た状態)で天球上の星や星座の動きが確認できる。中学校理科教員志望学生は,「天体の運動の様子をこの2 つの視点で同時に確認できる」や「天体の見かけの動きの説明に役立つ」と改造した天球儀を評価した。また,ICT を活用した教育の視点からプロジェクターで天球儀内部からの映像を投影することで,1 台しかなくても全員で天球儀内部の様子が確認できることも評価した。
We produced some braces by processing polylactic acid resin using a 3D printer or by cutting them from an aluminum sheet. After we modified them to install a wearable camera inside a transparent celestial globe, we connected them to a smartphone or tablet PC via Wi-Fi. This celestial globe teaching tool is useful to evaluate the apparent movement of stars and constellations on the“ celestial sphere” from a viewpoint outside of the earth (state of viewing the celestial globe from the outside) and from the viewpoint of a person on the Earth surface (the state of viewing from the inside of the celestial globe).Undergraduates who wish to be science teachers evaluated the celestial globe as useful for the following reasons: (1) One can ascertain the state of celestial movement simultaneously from two viewpoints. (2) The celestial globe helps to explain the apparent motion of the celestial body. (3) By projecting images from inside the celestial globe, a user can find the inside of the celestial globe, even if only one globe exists, for education using information and communications technologies.
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吉田, 安規良 ; 中尾, 達馬 ; Yoshida, Akira ; Nakao, Tatsuma
出版情報: 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集.  5  2017-09-30.  九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/43523
概要: 「自分はどうみられているか」、他者との違いが不安になる自閉症スペクトラム障害児の学齢期は発達的に重要な時期である。現在、自閉症スペクトラム障害児への支援として社会適応のスキルの獲得を目的とする訓練は多く見られるが、障害の中核とされる「他者と の関係性」の発達的課題を基盤とする「私とは何ものか」を問う、「自己同一性の形成」の解明に真正面から取り組む研究や学齢期の心理的安定を支援する方法の研究は極めて少ない。そこで浦崎ら(2011)は学齢期の心理的安定をもたらす「他者との関係性」を基軸とする「関係発達的支援」を行ってきた。そして現在、支援体制の充実と複数の支援事例により「自己同一性の形成」の過程を整理する段階に研究が進んできた。そこ で本研究では「自己同一性の形成」の過程の解明および「関係発達的支援」における学齢期の支援方法やその効果を詳細に検討し、「学齢期の関係発達的支援」の開発を目指した。その開発には多様な実践事例を検証すること、学齢期のみに限定せずに幼児期や青年期も含めた他者との関係性の支援法を検討すること、支援の場における状況や文脈をも視野に入れた関係発達的支援の方法を検討すること等の今後の課題の解決を目指すことが必要となる。 本研究では,平成27年度の実践が受講学生の受講前後段階での自己分析にどのような影響を及ぼしているのか,教員として求められる4つの事項の修得状況をどのように自己評価しているのか,一連の実践後の自己評価と他者評価の結果の差を検証するとともに平成24年度から平成27年度まで一連の実践で得られた学生の変容の経年変化や差異を検証した。 平成27年度の実践は,教育実践学専修に所属する7名の受講学生で実施された。これまでの実践よりも受講学生が少ないこともあり,受講学生はそれぞれ1つの企画を独自に担当し,担当した企画に対する全責任を自分1人で担う形で活動した。自己評価・他者評価に特徴が見られた3名はいずれも「協働すること」からそれぞれに学びを深めていた。自己評価(事前)が最低の者は,同期や目上の立場の人間から自分の意見を否定されるのを恐れており,そこに課題があると認識していた。自己評価(事前)が最高の者は「仕事をこなす力」が身についたと認識する一方,もっと他人を頼ればより高いものに迫れたと「頼れなかった自分」を反省していた。他者評価(事後)が最高だった者は「頼ること」で高い目標に迫れたと認識していた。どの年度でも沖縄こどもの国と連携した教職実践研究・教職実践演習を履修することを通して,受講学生は教員として必要な能力をおおむね身につけていたと評価しており,概して他者評価の方が自己評価に比べて高い傾向が見られた。また,受講学生が単一専修・コースだけで構成されるよりも,複数の専修・コースで構成された方が,教育効果は高いこと,受講学生が企画・運営の表舞台に立つ機会が多いと責任感や使命感に対する認識に高まりが見られることが示唆された。
本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.5, No.1(2017/9)に査読を経て受理された。
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