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論文(リポジトリ)

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吉田, 安規良 ; Yoshida, Akira ; 比嘉, 俊 ; Higa, Takashi ; 和氣, 則江 ; Wake, Norie
出版情報: 高度教職実践専攻(教職大学院)紀要.  6  pp.129-152,  2022-03-15.  琉球大学大学院教育学研究科
概要: 琉球大学での,①養護教諭を養成する過程での“教諭”との協働を意識した養護教諭の職能形成の在り方,②教職大学院での協働的人間関係・環境が構築できる中核的教員の育成の2点に係る課題意識の解決に資するため,教職大学院での「教師の成長とメンタリング 」の授業の一部を「教職実践演習(養護教諭)」の授業と合同で実施し,リアリティーのあるロールプレイングとして保健教育や保健管理に必要な会議(打ち合わせの機会)を行った。教育組織の枠を超えて行ったロールプレイングは,教職未経験者にとって貴重な経験だったと肯定的に受講者から評価された。現職大学院生がロールプレイングに参加することで実際の現場の様子が共有され,「新任養護教諭と初任者教諭と中堅教諭の協働」を志向したロールプレイングにリアリティーが増した点は,教職未経験者にとって有意義だった。教諭,養護教諭,あるいは栄養教諭といった職務イメージの鮮明化と共有や,職員会議の提案資料作成および模擬職員会議等を課題として提示していくことは今後も何らかの形で継続したいものの,今回の合同授業実践では,とりわけ学校環境についての共通理解の不十分さが露呈し,改めて「どこまでリアリティーを求めてシミュレートするのか?」という問題点を浮き彫りにした。履修時期的な問題から養護教諭志望学生がロールプレイングに必要な資料作成にかける時間が十分には確保しにくいことに加えて,養護教諭志望学生の意図が大学院生に十分に伝わらず,「自分の想定通りの議論ができなかった」ため,養護教諭志望学生にとっていささか消化不良なロールプレイングとなったことへの対応が必要である。中核的教員として求められる,後輩(若手)育成と業務遂行(同僚性の形成と協働による教育活動)を両立した会議への参加姿勢について,「教師の成長とメンタリング」科目担当者の現職大学院生に対する指導や支援の在り方として「若手育成の視点でコメントをする」旨の事前指導が必須である。 続きを見る
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吉田, 安規良 ; 和氣, 則江 ; 武田, 昌則 ; 田中, 洋 ; 下地, 敏洋 ; 西山, 千絵 ; 横井, 理人 ; Yosihda, Akira ; Wake, Norie ; Takeda, Masanori ; Tanaka, Hiroshi ; Shimoji, Toshihiro ; Nishiyama, Chie ; Yokoi, Masato
出版情報: 高度教職実践専攻(教職大学院)紀要.  5  pp.155-169,  2021-02-28.  琉球大学大学院教育学研究科
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/48196
概要: 「チームとしての学校」には,専門スタッフと協力,連携,協働しながら複雑化,多様化,困難化している学校をとりまく課題に最前線で立ち向かう中核的人材たる教員が必要となる。教職大学院での中核的人材の育成の在り方を検討するために,琉球大学の教職大学 院の授業科目「学校安全管理」の中で,法科大学院及び医学部保健学科の教員による特別授業を2回実施した。特別授業は,受講者(3人)が専門家から学びたいことに担当者が答える形で構成した。学期末に実施した授業評価アンケートの結果から,受講者は方法,内容両面で肯定的に評価し,「学校安全管理」の授業に総合的に満足していた。「事前の準備がきちんとできている」という状況の重要性を受講者が再確認できたこと,「受講者に知らないことがありすぎる」ことを授業担当者が把握できたことが成果として挙げられる。教員は学習指導や生徒指導の専門家として,それ以外についてはその分野の専門家を頼ることが中核的人材に必要であり,専門スタッフ側も学校教育に特化した高度で専門的知識や経験を有した上で,学校文化についての深い理解が不可欠である。こうした必要な資質・能力の育成には,専門的な学びの質や量,経験,立場が異なる者が交わる合同授業の実施が考えられる。
紀要論文
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吉田, 安規良 ; 和氣, 則江 ; Yoshida, Akira ; Wake, Norie
出版情報: 琉球大学教育学部紀要=Bulletin of Faculty of Education University of the Ryukyus.  pp.195-206,  2017-09.  琉球大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/37250
概要: 琉球大学医学部保健学科における養護教諭養成カリキュラム改善の資料の1つとするため,平成26〜28年度の「教職実践演習(養護教諭)」の履修者12名が「まだ足りていないところ」と自己評価した点を整理し,教職に対する意識や自己課題を確認した。「ま だ足りていないところ」として,「学校現場での経験」や「一人で保健室経営をする自信」,「他の教職員や保護者との関わり」,「学校現場で即応的に対応するための専門的知識」,「個々の子どもにあった方法や対応」や「表出していない子どもの情報をつかむ」が指摘された。救急処置のように知識や基本的技術は習得していても実際に現場で対応できるかどうかという部分での不安は見られたものの,特定の知識や技術が「不足している」という解答は見られなかった。一方,「満たしている・できている」こととして,「子どもの側に立つ姿勢」,「子どもへの情報提供」,「問題に向き合う姿勢」に関する記述が見られた。教職に就く者として場数を踏むことと常に自省することの大切さを養護教諭養成に関する講義の中でくり返し強調してきたことで,学びつづける姿勢が身に付いていることを確認できた。「養護実習以外の学校現場体験を,養護教諭となるための専門科目群の学びとどのように融合させて提供するのか」ということの具体化や,「身に付けた専門的知識を場面に応じて教育職員として協同(協働)しながら適切に用いていく能力育成を志向した場面設定」が今後の養護教諭養成カリキュラムの改善に向けて示唆された。
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宮城, 政也 ; 石垣, 愛一郎 ; 江藤, 真生子 ; 高倉, 実 ; 和氣, 則江 ; 小林, 稔 ; 笹澤, 吉明 ; Miyagi, Masaya ; Ishigaki, Aiichirou ; Eto, Makiko ; Takakura, Minoru ; Wake, Norie ; Kobayashi, Minoru ; Sasazawa, Yoshiaki
出版情報: 琉球大学教育学部紀要.  pp.249-253,  2012-03.  琉球大学教育学部
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/25614
概要: The purpose of this study was to develop lecture-style stress management approach and to observe the effect of promoting stress control techniques to third year students in a public junior high school. A total of four classes consisting of 55 males and 74 females were randomly selected in this study. The structure of this lecture-style stress management approach was to explain what stress theories are, and to introduce relaxation techniques for the subjects to practice. Also, the subjects were asked to answer questionnaire both at the beginning and a week after the lecture to assess the effect of this attempt, such as stress response, stress coping behavior, and the knowledge of stress theories that were summarized as follows: reduction of the stress response was not significant. the frequency of stress coping behavior by the subjects increased, and unsuitable stress coping behavior (They took their stresses out on the others) decreased( x 2=1.43, p=0.15). the score on the knowledge of stress theories was significantly increased. In conclusion, the stress response of the participants did not decrease immediately by this lecture-style approach. However, the desirable change of stress coping behavior and the knowledge of stress theories suggest that this lecture-style approach was effective even in one 90 minute session. In future research, this lecture-style stress management approach needs to be more creative and collaborative among researchers and school teachers as well as students within a given environment and time should be devoted to find ways to provide it with necessary support.
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高倉, 実 ; 小林, 稔 ; 和氣, 則江 ; 安仁屋, 洋子 ; Takakura, Minoru ; Kobayashi, Minoru ; Wake, Norie ; Aniya, Yoko
出版情報: 2007-03.  高倉実
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/13688
概要: 科研費番号: 16300222
平成16年度~平成18年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書
研究概要:本研究は児童生徒の生体的ストレス反応(唾液中コルチゾール濃度)および自覚的ストレス反応と心理社会的学校
環境との関連性を明らかにすることを目的とした。平成16年は沖縄県全域から選出した10公立中学校2年生1学級に在籍する生徒328名のうち保護者から承諾が得られた266名を対象に質問紙調査および唾液採取(10時と16時)を行った。平成17年は沖縄本島全域から選出した10公立小学校6年生1学級に在籍する児童348名のうち保護者から承諾が得られた274名を対象に質問紙調査および唾液採取(10時半と15時半)を行った。いずれも唾液中コルチゾール濃度はRIA法で測定した。さらに,平成16年は沖縄県全域から無作為抽出した23公立中学校の全学年1学級に在籍する生徒2425名を対象に,同様に平成17年は21公立小学校の5・6年生に在籍する児童2777名を対象に自覚的ストレス反応と心理社会的学校環境に関する質問紙調査を行った。本研究により得られた知見は以下の通りである。測定した唾液中コルチゾール濃度は午前の方が高く一般的な日内リズムに従っていた。心理社会的学校環境と唾液中コルチゾール濃度との関連を多変量解析で検討した結果,小学生の場合,女子の過剰な期待が日内変化量と有意な負の関連を示し,男子の親サポートが午前のコルチゾール濃度と,女子の教師サポートが午後のコルチゾール濃度および全体分泌量と有意な正の関連を示し,親や教師から過剰に期待されていると感じていたり,サポートされていないと感じていたりする者は日内リズムの平坦化が生じている可能性があることが示唆された。中学生の場合,いずれの変数もコルチゾール濃度とは関連がみられなかった。自覚的ストレス反応に関する調査結果から,学校ストレス,家族ストレス,家族構成などの心理社会的要因は自覚的ストレス反応に影響を及ぼす要因となることが示唆された。
要約(欧文):In order to determine relationships between biological stress responses and psychosocial school factors among Japanese school-aged children, we measured salivary cortisol concentrations and examined the effects of psychosocial school environment on the cortisol levels among elementary and junior high school students. Subjects were 348 sixth graders (ages 11-12) at 10 public elementary schools and 328 eighth graders (ages 13-14) at 10 public junior high school students in Okinawa, Japan. Among them, 268 children and 260 junior high students who obtained written consent from the guardians were conducted self-administered questionnaires and saliva sampling. Saliva samples were collected at 10:30-10:40 and 15:30-16:00 at each school by using Salivette. Cortisol concentrations were determined by Radioimmunoassay kits. We calculated "Area under the curve with respect to increase (AUC_I)" and "Area under the curve with respect to ground (AUC_G)" from two saliva samples to examine the daytime cortisol profile. The cortisol levels showed the expected diurnal rhythm with high morning and low evening levels among both elementary school children and junior high school students. Elementary school girls had significantly higher cortisol levels than boys. As for elementary school children, less support from parents were related to lower levels of morning cortisol for boys. For girls, less support from teachers were related to lower levels of evening cortisol and AUC_G. Additionally, girls' unrealistic expectations from teachers and parents were negatively associated with AUC_I levels. As for junior high school students, there were no differences in any cortisol levels according to other life style and health condition variables. Any psychosocial school environment factors were not significantly related to the-levels of cortisol concentrations. These findings show that salivary cortisol levels were associated with children's perceived support and unrealistic expectations from teachers and parents, suggesting the flattened diurnal cortisol curve.
未公開:P.8以降(別刷論文のため)
研究報告書
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名嘉, 幸一 ; 和氣, 則江 ; 渡辺, 直樹 ; Naka, Koichi ; Wake, Norie ; Watanabe, Naoki
出版情報: pp.none-,  2006-03.  名嘉幸一
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/312
概要: 科研費番号: 13670375
平成13-15年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)研究成果報告書 / 研究概要:本研究は日本で最も自殺死亡率の高い秋田県と、日本で最も高齢女性の自殺死亡が少ない沖縄県の両地域において同一の質問紙
を用いて高齢者の心の健康に関する調査を行い、比較検討を加えたものである。秋田県の調査では自殺を促進させる要因、沖縄県の調査では自殺を抑制させる要因の抽出が主であり、さらに世界的に長寿で知られる沖縄県の高齢者の生活から"自殺予防"と"心の健康増進"についての情報を発信することをも目的とした。\n対象は秋田県では65歳以上の地域住民1425人、沖縄県では生活支援事業を利用している65歳以上の地域住民160人である。方法は質問紙による調査で、調査内容はソーシャルサポートや抑うつ尺度(CES-D)、IADLなどである。\n結果:家族形態で三世代同居の割合が秋田では52.9%に対し沖縄では20.3%、独居は秋田では6.7%に対し沖縄では27.5%であった。またストレス対処行動では秋田では"じっとたえる"26.3%が全国(厚生省、保健福祉動向調査平成12年)の2.5倍と高かった。抑うつ尺度(CES-D)では16点以上の抑うつ傾向は秋田では25.4%に対し沖縄では20.3%、21点以上は秋田では13.3%に対し沖縄は7.6%であった。また重回帰分析によるCES-D関連要因は秋田では息子らとの同居、社会的役割、家族以外の情緒的サポート、民俗慣習(講中)の加入の有無に関することがみられたが、沖縄では睡眠状況や持病数といった健康に関することや家族からのサポートが関連要因であった。また秋田では三世代同居と独居者を比較した場合、後期高齢期では自立度が有意に低下しでいた。一方、沖縄では62.6%が友人と毎日交流しているなど地域でのサポートがみられた。これらのことから高齢女性においては良好な人間関係が心の健康にとってより重要であることが明らかになった。
Psychological and Social Factors Affecting Suicides Among the ElderlyA comparative study was conducted on the mental health of elderly citizens of Akita Prefecture, an area with the highest suicide rate in Japan, and Okinawa Prefecture, an area with the lowest suicide rate among elderly women in Japan.The primary purpose of the study was to elucidate the promoting factors for suicide in Akita Prefecture, and the suppressing factors for suicide in Okinawa Prefecture, as well as to derive "suicide prevention" and "mental health promotion" information from Okinawa, which is world renown for longevity.The subjects were elderly citizens over the age of 65 living in Akita Prefecture(1425 citizens) and Okinawa Prefecture (160 citizens).The questionnaire used in the survey included items for social support and depression (CES-D), as well as IADL..52.9% of Akita Prefecture subjects and 20.3% of Okinawa Prefecture subjects lived with a three generation family, while 6.7% in Akita and 27.5% in Okinawa lived alone.When asked about stress coping strategies, 26.3% replied that they "endure the burden", which is 2.5 times more that then national average for the same item(Ministry of Health and Welfare, 2000).25.4% of Akita citizens and 20.3% of Okinawan, citizens scored higher than 16 on the depression scale(CES-D), and 13.3% of Akita citizens, verses 7.6% of Okinawa citizens scored higher that 21 on the same scale.Further, multiple regression analysis suggested that factors relating to the CES-D in Akita were, living with a son, role in society, emotional support from people other than family members, and participation in cultural activities, while factors relating to the CES-D in Okinawa were sleeping conditions, state of health, and support from family members.In addition, 62.6% of elderly Okinawan citizens communicated with friends on a daily basis and received support from the community, suggesting that personal relations play a large part in mental health and psychological well being.
研究報告書
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