1.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi ; 鈴木, 陽子 ; Suzuki, Yoko
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.43-54,  2024-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002020271
概要: 国連から指摘されている特別支援学級の増加の教育課題の軽減に向けて障害者と健常者がともに生きる「共生社会の形成」のための「インクルーシブ教育」の実現に向けた取組を行った。具体的には、①障害を有する子どもや貧困等の養育環境の影響を受ける多様な子 どもを含めた包括的な教育課題の解決に向けて支援体制の構築のあり方を検討すること、②その支援体制に基づいた「自己肯定感」の促進に繋がる「ともに学ぶ」、参加し易い学級づくりや授業づくりを重視する支援・教育の実践を検証すること、を通して、養育環境の影響を受ける多様な子どもへの支援・教育実践アプローチの開発について考えた。 続きを見る
2.

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鈴木, 陽子 ; Suzuki, Yoko ; 浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.79-90,  2024-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002020274
3.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.81-90,  2023-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002020177
概要: 離島・へきち地域の非行や不登児、障害児等の子どもの実態把握と支援体制作りへの取組は地域特性に基づく貧国等の地域課題の影響による「自己肯定感の低下」を改善し、「共生社会の実現」を目指すための取組として実施してきた。「支援を必要とする子どもの参 加したくなる授業づくり」に向けた、「自己肯定感の低下」を改善し、「共生社会の実現」を目指す具体的な教育のあり方を検討した。「他者との関係性を重視する集団支援」を特色とする「トータル支援」の支援案およびその実践後の学生や保護者の振り返りを通して「多様な子どもの参加を促進させる通常の学級での授業づくり」を行うために基礎となると考えらる「トータル支援」の支援観・教育観を整理した。 続きを見る
4.

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鈴木, 陽子 ; Suzuki, Yoko ; 浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.149-160,  2023-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002020184
5.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.89-98,  2022-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002018017
概要: 離島・へきち地域の非行や不登児、障害児等の子どもの実態把握と支援体制への取組は地域特性に基づく貧国等の地域課題を解決に導くと考えてきた。そこで地域課題を解決するための幼児期からの子どもの養育環境や家庭環境の実態を把握する体制とその体制に基づ いた園(所)や学校、教育行政と福祉行政との役割分担、具体的な取組の手続きとその実施のあり方について検討した。沖縄県の八重山地域(石垣市)の具体的な取組を通して、地域の教育課題の解決に向けた地域の協働支援体制の構築を目指した、子どもの「早期支援情報交換会」および「早期支援交流会」の取組とその具体的なプロセスを整理した。 続きを見る
6.

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瀨底, 正栄 ; Sesoko, Masae ; 浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要.  pp.145-156,  2022-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/0002018021
7.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要 — Bulletin of Center for Professional Development of Teachers.  pp.57-65,  2021-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/48013
概要: 離島・へきち地域の非行や不登児、障害児等の子どもの実態把握と支援体制への取組は地域特性に基づく貧国等の地域課題を解決に導くと考えてきた。専門的な研修を受ける機会が乏しい離島・へき地の実状に対して、研修の機会やその質を高め、実践を指導できる人 材を育成することが重要である。そこで地域課題を解決するための乳幼児期からの子どもたちの養育環境や家庭環境の実態を把握する体制とその体制に基づいた支援の具体的な取組のあり方について検討した。沖縄県の八重山地域(石垣市)の具体的な取組を通して、地域教育課題の解決に向けた協働支援体制の構築を目指した、子どもの「早期支援体制整備」および「早期支援連絡会」の取組とその具体的なプロセスを整理した。
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8.

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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko
出版情報: 琉球大学教職センター紀要 — Bulletin of Center for Professional Development of Teachers.  pp.119-128,  2020-03-31.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/45501
概要: 地域の非行や不登児、障害児等の子どもの実態把握と支援体制の整備は地域特性に基づく専門的な研修を受ける機会が乏しい離島・へき地の実状に対して研修の機会やその質を高め、実践を指導できる人材を育成する上で、乳幼児期からの子どもたちの養育環境や家庭 環境の実態を把握する体制とその体制に基づいた支援の具体的な取組の計画とその実施のあり方について検討した。沖縄県の八重山地域の具体的な取組を通して、地域教育課題の解決に向けた地域の協働支援体制の構築を目指して、地域の特色に基づいた支援を必要とする子どもの早期支援体制整備のプロセスを整理した。
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9.

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又吉, 美和子 ; 浦崎, 武 ; Matayoshi, Miwako ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教職センター紀要 — Bulletin of Center for Professional Development of Teachers.  pp.107-118,  2019-02-28.  琉球大学教職センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/45045
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko
出版情報: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.61-68,  2018-02.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/41170
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターは「障害児・者の支援・教育に関わる学生・教員の実践力殻成機能の充実と地域の学校や教育行政機関との協働支援を行う地域拠点の構築」と題する中期計画達成プロジェクトを実施した。プロジェクトの中核となるト ータル支援活動を通して、多様な課題がより鮮明になり、今まで以上に障害児・者への支援・教育は乳幼児期から成人期までの生涯におよぶ一貫した具体的な支援・教育とともに、地域の特性に基づいた支援・教育が求められた。また、より一層の福祉、医療、保健、労働等近接領域間の連携・協働による支援・教育体制の整備やネットワークの構築が求められた。
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城間, すみ恵 ; 浦崎, 武 ; Shiroma, Sumie ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.69-86,  2018-02.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/41169
概要: 本研究では,特別支援学校の教育課程である自立活動を,通常の学級の教育課程に取り入れるため.まず知的な遅れがない自閉症スペクトラムを持つ児童が在籍する自閉症・情緒障害特別支援学級において教育実践研究を行う。その際.通常の教育課程の中で自立活動 と関わりの深い特別活動.生活科の教育課程の比較検討を行う。それを基にして,小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級およびその他の支援学級.通常の学級において,快の共有体験に基づいた自立活動の内容を取り入れた授業実践について検討し,自閉症スペクトラムを持つ児童の他者との関係性の変容過程を考察する。授業内容は児童の興味• 関心・強みを取り入れ.児童の実態に基づいた授業計画によるものとし.集団の自立活動「トータル活動」の年間計画を作成し.自立活動の授業内容と同じ流れで通常の学級の高学年(学級活動).低学年(生活科)の学習指導案も作成し実施・検討する。快の共有体験に基づいた授業を実践し,担任として関与観察を行い自閉症スペクトラムを持つ子の他者との関係性の変容過程を.快の共有に向けた取り組み.他者との関係性,快不快の体験.特性の変化他に視点をおいて分析する。他者との関係性の変化の出現時期や出現順序をとらえ. 2事例の自閉症スペクトラムを持つ子の行動特徴と時系列的関連性を整理する。そして相互性の移り変わりを軸に関係性の変容過程に焦点を当てて1期「他者との関係がとれない」時期, 1期「他者に気づき自分に気づく」時期. m期「他者と快の共有ができる関係」時期の3段階に整理した。他者との快の共有体験に基づいた自立活動の教育実践が.通常の学級で授業を受ける自閉症スペクトラムを持つ子ども達及び,その他,特別な教育的支援を必要とする子ども達と,その担任にとっての一助になることを目指してその意義を検討する。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集.  5  2017-09-30.  九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/43525
概要: 「自分はどうみられているか」、他者との違いが不安になる自閉症スペクトラム障害児の学齢期は発達的に重要な時期である。現在、自閉症スペクトラム障害児への支援として社会適応のスキルの獲得を目的とする訓練は多く見られるが、障害の中核とされる「他者と の関係性」の発達的課題を基盤とする「私とは何ものか」を問う、「自己同一性の形成」の解明に真正面から取り組む研究や学齢期の心理的安定を支援する方法の研究は極めて少ない。そこで浦崎ら(2011)は学齢期の心理的安定をもたらす「他者との関係性」を基軸とする「関係発達的支援」を行ってきた。そして現在、支援体制の充実と複数の支援事例により「自己同一性の形成」の過程を整理する段階に研究が進んできた。そこ で本研究では「自己同一性の形成」の過程の解明および「関係発達的支援」における学齢期の支援方法やその効果を詳細に検討し、「学齢期の関係発達的支援」の開発を目指した。その開発には多様な実践事例を検証すること、学齢期のみに限定せずに幼児期や青年期も含めた他者との関係性の支援法を検討すること、支援の場における状況や文脈をも視野に入れた関係発達的支援の方法を検討すること等の今後の課題の解決を目指すことが必要となる。
本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.5, No.1(2017/9)に査読を経て受理された。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.31-33,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36896
概要: 紀要論文
14.

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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.35-56,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36897
概要: 「自分はどうみられているか」、他者との違いが不安になる自閉症スペクトラム障害児の学齢期は発達的に重要な時期である。現在、自閉症スペクトラム障害児への支援として社会適応のスキルの獲得を目的とする訓練は多く見られるが、障害の中核とされる「他者と の関係性」の発達的課題を基盤とする「私とは何ものか」を問う、「自己同一性の形成」の解明に真正面から取り組む研究や学齢期の心理的安定を支援する方法の研究は極めて少ない。そこで浦崎ら(2011)は学齢期の心理的安定をもたらす「他者との関係性」を基軸とする「関係発達的支援」を行ってきた。そして現在、支援体制の充実と複数の支援事例により「自己同一性の形成」の過程を整理する段階に研究が進んできた。そこで本研究では「自己同一性の形成」の過程の解明および「関係発達的支援」における学齢期の支援方法やその効果を詳細に検討し、「学齢期の関係発達的支援」の開発を目指した。その開発には多様な実践事例を検証すること、学齢期のみに限定せずに幼児期や青年期も含めた他者との関係性の支援法を検討すること、支援の場における状況や文脈をも視野に入れた関係発達的支援の方法を検討すること等の今後の課題の解決を目指すことが必要となる。
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久志, 峰之 ; 浦崎, 武 ; Kushi, Takayuki ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.57-61,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36905
概要: 紀要論文
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崎濱, 朋子 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sakihama, Tomoko ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.63-70,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36898
概要: 平成28年4月に障害者差別解消法(以下、解消法)が施行され、学校でも障害のある子も障害のない子もともに過ごしともに学ぶインクルーシブ教育システムの構築が強く求められるようになった。琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターでは、発達障害の ある子ども達等を対象とした「トータル支援教室」において、子ども達の育ちと学びを「遊びのなかの発達的要素」に基づいて考え、遊びによる「他者との関係性Jを基盤としたくともに楽しむ集団支援>を行っている。センターで行っているトータル支援の知見を、学校教育に取り入れ、本年度、本校に脳性麻揮による重度の肢体不自由の障害のある児童が入学したことをきっかけに、肢体不自由特別支援学級(以下、肢体不自由学級)とその児童が交流している通常学級(以下、通常学級)との交流及び共同学習において、専門機関や専門家と連携・協働による「ともに楽しむ」授業実践を行った。本研究では、「ともに楽しむ」授業実践の活動記録から、支援者の気づき・関わり・題材の工夫を整理して記述し、協働による授業づくりとチームとしての学校について考察した。さらに、連携・協働による「楽しみを共有」する授業の意義について考察した。その結果、「ともに楽しむ」視点での授業づくりが、集団づくり、自主性を高める基盤となる学級活動として有効であること、チーム学校として成立しやすい活動であることが示唆された。
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瀬底, 正栄 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Masae ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.107-124,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36902
概要: 本研究はこれまで、琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターで、発達の気になる子どもたちゃ、学校生活等で支援の必要な子どもたちを対象にしたトータル支援教室で行われている集団支援活動での活動企画を、小学校の特別支援学級で授業として実践を行い 、その支援での子どもたちの変容過程を考察してきた。本研究では、6つの特別支援学級のある小学校で、の合同学習として、集団支援活動での活動企画「まちをつくって遊ぼう」を実施し子どもたちの<向かう力>とくともに楽しむ場を共有する>ということを大切にした授業を通して、子どもたちの変容や参加のかたち、特別支援学級担任の変容について考察を行った。合同学習では、くともに楽しむ場を共有する>ことで子どもと教師が相Eに巻き込み、引き出される「向かう力」がダイナミックな授業の展開や大きな集団の力となって重層的な他者との遊びの魅力を生み出し、子どもたちの手ごたえのある体験者E得ることに繋がっていった。このことから、これまでの教師自身が形成してきた教育観への揺さぶりや新たな視点を獲得する機会となり、教師の教育実践の新しい展開を生み出す素地に繋がるものと考えられた。
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武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.125-136,  2017-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/36903
概要: 「トータル支援」における幼稚園の幼児への応用、幼児教育の方法の確立をめざし、支援教育の企画の具体的な実践を通して幼稚園での取り組みへの応用について考察した。さらに幼稚園での実施に向けて幼稚園教育要領への位置づけとして、「健康」、「環境」、「 人間関係」、「言葉」、「表現」の5領域の各領域への応用を検討した。その結果、幼児期から学童期を対象にしてきた「トータル支援」の実践を幼稚園教育の5領域において位置づけて実践することが可能であり、その成果が生じると考えられた。幼・小の一貫した移行期の教育への有効性を確認することができた。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集.  4  2017-03.  九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/43524
概要: トータル支援教室の構造、支援の目標、支援の方針、支援計画と評価、支援企画の目的、支援後の振り返り等の「トータル支援」における集団支援の支援構造について整理した。さらにそのトータル支援を学校で実施するために教育課程に位置づけるとともに、トータ ル支援の集団支援で実施した海企画を取り上げ「トータル支援」に基づく教育実践の支援姿勢について「過ごす力」と「向かう力」に焦点を当てて整理した。トータル支援教室で行った支援企画は、「自立活動」に位置づけたり、授業の指導観としてトータル支援教室で大事にしている「支援観」を取り入れることが可能である。子どもたちの学習の基盤となる物事へと<向かう力>を生み出す授業作りに結びつくものであると考えられた。
本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.4, No.1,2(2017/3)に査読を経て受理された。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.73-75,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34386
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.77-90,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34405
概要: トータル支援教室の構造、支援の目標、支援の方針、支援計画と評価、支援企画の目的、支援後の振り返り等の「トータル支援」における集団支援の支援構造について整理した。さらにそのトータル支援を学校で実施するために教育課程に位置づけるとともに、トータ ル支援の集団支援で実施した海企画を取り上げ「トータル支援」に基づく教育実践の支援姿勢について「過ごす力」と「向かう力」に焦点を当てて整理した。トータル支援教室で行った支援企画は、「自立活動」に位置づけたり、授業の指導観としてトータル支援教室で大事にしている「支援観」を取り入れることが可能である。子どもたちの学習の基盤となる物事へと<向かう力>を生み出す授業作りに結びつくものであると考えられた。
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瀨底, 正栄 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Masae ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.91-104,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34465
概要: 浦崎ら(2013,2014) は、琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターで、発達障害のある子どもたちや、学校生活等で支援の必要な子どもたちを対象にしたトータル支援教室を実施してきた。トータル支援教室の特徴は、子どもたちが外のものや人へ と積極的に関わっていく< 向かう力>を糸口に、子どもも支援者としての大人も<ともに楽しむ場を共有する>ということを大切にし、その<楽しむ場>を通して子どもたちとの関係形成を行ってきた。そこで、今回は、二つの異なるタイプの事例からトータル支援教室の特徴である<向かう力>と<ともに楽しむ場を共有する>ことを大切にした支援についてその変容を考察し、「他者を想定しない多動的な行動を繰り返すA 君」と「他者からの能動的な行動に不安を感じ避ける言動を日常としていたB君」のような対照的な事例からも、トータル支援教室でみられる関係形成を基盤とした支援から、A 君、B君の生活世界の拡がりが確認された。
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大城, 麻紀子 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Oshiro, Makiko ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.105-110,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34466
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターによるトータル支援教室では、虫とりや自然散策、カヌーやどろんこ体験などの体験的活動を通して、参加した児童生徒が自然に触れ合い、他者と関わり合い、主体的に動いて自己を表現する機会として、年1回、野外 活動を行っている。本研究では、この野外活動を学校で支援の必要な児童生徒の自立活動として位置づけ、アクティブラーニングの一環として実践する事ができないかを提言する。
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本間, 七瀬 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Honma, Nanase ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.111-125,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34467
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターの統括の下, トータル支援に携わって6年になる。その後, 地域の支援者で企画と運営を行うことになり地域主導のトータル支援教室が始まった。今回はトータル支援教室に参加している高機能自閉症のある男児の 変容過程を学校生活の様子と照らし合わせながら振り返ることを通して, 子どもと関係性を紡いでいく支援のあり方や支援姿勢について検討した。
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崎濱, 朋子 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sakihama, Tomoko ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.127-132,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34485
概要: 「できないことをできるようにさせる」指導は、子ども達にエネルギーを使うことばかりを求めるようになり、頑張れば頑張るほど支援者も子ども達も窮屈で行き詰まり感がある。ここでは、琉球大学教育学部発達支援教育実践センターと小学校との連携事業において 、教頭の立場から学校のチャンスを活かした学校体制によるともに楽しむ教育実践を通して、子ども達の学校での日常生活に視点をおいた広い意味での支援と子どもと支援者の<向かう力>と<受けとめる力>について検討した。弱さやできなさを抱えた子どもたちを支援者が受けとめ、ほんの少しだけ手助けをしてもらったり、時に支援者と子ども達が曖昧な立ち位置をとったりする中で相互構築的な支援の形がつくられ、その場の雰囲気に支えられて子ども達は人とともにある体験を積み重ねる。このような学校の雰囲気の変化は、教師の<受け止める力>を高め、子ども達の<向かう力>の変容を支えたのではないかと考えられた。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.133-152,  2016-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/34486
概要: 学齢期の自閉症スペクトラム障害児への関係発達的支援法の「他者との関係性の形成」に向けた支援のあり方、社会性の基盤の形成へと繋がる学校における教育課程のなかの「自立活動」への位置付け、教育実践を実施するための方法について「トータル支援」の実践 による「支援内容と経過、振り返り」および実践事例を通して整理した。特に他者との関係発達的支援法としての「トータル支援」における「工夫や配慮のあり方」と結果として生じてくる子どもたちの物、人、取り組みへと「向かう力」に着目して「ともに楽しむ」集団支援と教育実践を考えた。また、子どもたちとの関係性の形成のための接点創りと相互の情動調整および「トータル支援」の社会性の基盤の形成と自立活動の教育実践について「ともに楽しむ」体験と他者との「向かう力-受けとめる力」による関係性に焦点化して検討した。子どもたちにとっても支援者にとっても「ともに楽しむ」ことによって他者と繋がっている感覚や受けとめてもらえる感覚が生まれてくると、自らが繋がっていないこと、受けとめてもらえないことに敏感になり他者との「ズレ」に気づく力が育まれる。他者へと向かい、他者と関わることで他者との「ズレ」を調整しようとする行動が見らえるようになり他者の理解に迫ることが可能であること等を考え、支援のあり方を整理した。このような関係発達的支援を学校における「自立活動」の教育課程に位置づけ実施することは可能であることを確認した。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.47-49,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31034
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.51-66,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31054
概要: トータル支援(Total support group)の集団の取り組みを実践していくなかで発達障害のある子どもたちが生き生きと動き出す姿を見せる瞬間やその姿が現れる時期に注目してきた。取り組みを続けていくと子どもたちが外のものや人へと積極的 に関わっていく様が見られるようになっていく、その様を「トータル支援」では<向かうカ>と表現するようになった。ここでは「トータル支援」の取り組みの実践において重要視してきた子どもたちの<向かうカ>についてエピソードを採り上げながらキーワードを活用して検討した。<ともに楽しむこと>による<向かうカ>の活性化、<集団の「場」で過ごすこと>による<向かうカ>の醸成、<横並びの関係性>から育まれる<向かうカ>の発生、<向かう力>に応じた<柔軟な構造>の形成、等を検討した。さらに<向かうカ>に沿った<自然な展開>の尊重、<重要な他者との関係性>、<魅力のある企画>、<安心できる雰囲気>による展開により<結果として生まれてくる向かうカ>の重要性を確認した。
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崎濱, 朋子 ; 末吉, 麻紀 ; 内間, 貴秋 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sakihama, Tomoko ; 崎浜, 朋子 ; Sueyoshi, Maki ; Uchima, Takaaki ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.75-87,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31056
概要: 様々な環境の変化や学校生活の中で見せる彼らの状況から、教師らは、「子ども達の学校生活をより豊かなものにしたい。」と強く願った。そこで、琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターの「トータル支援教室」から得られた「誰かと楽しみを共有すること の大切さ」を、普通小学校における「遊びを主体とした集団活動」として教育課程に位置づけて実践した。
Due to the fact that those students are affected by various environmental condition and school life, the teachers strongly hoped that they want to make the school life of children more enriched. Therefore, we have practiced "the importance of sharing the fun with someone" from Total Support Class, derived from Ryukyu University Development Support Education Center, as a playing-centered of group activities placed it a curriculum.
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久志, 峰之 ; 大城, 麻紀子 ; 金城, 明美 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Kusi, Takayuki ; Osiro, Makiko ; Kinjyo, Akemi ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.89-102,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31074
概要: 琉球大学発達支援センターによるトータル支援では、海をテーマにした企画を行っている。企画内容は、見立ての活動の中で子どもが青い海をイメージして作品や場を制作したり、活動したりするものや実際の海で活動をするもの等である。子ども達は、企画活動に参 加し、企画の内容や支援者の動きや言葉によって、会話を広げ、様々な表情や行動をみせる。活動中、海で遊ぶイメージを持つ瞬間や海に触れる瞬間、海を見る瞬間に、能動的な姿勢や動きが表出し、向かう力の前提となる受け止める力を伴う姿が見られてくる。このような活動の一瞬一瞬から、社会性に乏しいとされる発達障害の子ども達が、トータル支援教室の中で受け止める力・向かう力が育まれている様子が垣間見える。本研究では、海の企画を通して、子ども達が、ものへ、人へと向かう力を伴って活動する姿を検証する。
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本間, 七瀬 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Honma, Nanase ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: pp.103-117,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31075
概要: 自閉症児者は,独自の世界観や感じ方をもつことにより、他者と気持ちや感情がずれる経験をもちやすいとされる(別府2009)。学童期において小学校の入学と共に集団行動の要素が強くなる中で、‘他者とつながる’感覚や‘豊かな感情を実感できる体験’を他 者との関係性の中で積み重ね自尊心を育んでいきたい。今回は、通級指導とトータル支援の2つの場で支援者として関わった実践から1事例を取り上げ、対象児と他者との情動の共有体験に焦点を当て、対象児の心が動いたと思われるエピソードを抽出し、対象児の小学校1年生から2年生9カ月までの変容を振り返った。‘共に楽しむ’という快の情動共有経験を積み重ねることが自他理解や自己調整を促し、主体的に他者に開かれていく力を育むことが示唆された。
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瀬底, 正栄 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Msae ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.119-129,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31076
概要: 「遊び」のもつ発達を促進させる要素として、快の情動の共有による<能動-受動>の相互作用や「遊び」の関係性のなかで生まれてきた<向かう力-受けとめる力>を含めた多様な情動共有の実感、特に遊びを通した「重要な他者との関係性の形成」や「何かを一緒 にする」「重ね合わせる」ということが発達支援として重要ではないかと考えられる。琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターで行われている支援企画には、「遊び」を通した「重要な他者との関係性の形成」を発達支援の柱としてきた活動が行われ、子どもたちの変容が報告されている。そこで特別支援学級の教育実践にも同様の支援企画を応用し、遊びを通した<向かう力-受けとめる力>の相互作用としての「重要な他者との関係性の形成」や「何かを一緒にする」それを重ねていくことを検討した。そもそも子どもたちの中に、できごとを結びつける<受けとめる力>が育つ素地があり、だからこそ、自分が両白いと思うことに、入っていけるのではないと考える。自分の世界で閉じない<受けとめる力>があるからこそ、<向かう力>としてのベクトルが他者との結びつきを生み、外のものとの関係として様々な現実を現していることが示唆された。
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武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要 — BULLETIN OF PRACTICE CENTER FOR EDUCATION OF CHILD DEVELOPMENTAL SUPPORT.  pp.131-143,  2015-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/31077
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターにおいて、発達障害児や支援の必要な子どもたちに向けて開催している集団支援教室、「トータル支援教室」で実施してきた企画とその考え方の変遷過程を通して、「トータル支援教室」の取り組みで得る子どもたちの 経験と「場」のあり方について検討した。その「場」は集団支援の「場」であるが、公園のような「場」であり、参加しても、参加しなくてもいい「場」である。子どもたちの嫌いなことや苦手なことを「やってみたくなる勇気が湧いてくる」という<魅力的な引力>のある「場」、「トータル支援教室」は支援者との関係性を支えに物事へと<向かう力>が育まれる「場」であることが、企画の変遷を通して考えられた。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 瀬底, 正栄 ; 崎濱, 朋子 ; 金城, 明美 ; 大城, 麻紀子 ; 久志, 峰之 ; 本間, 七瀬 ; 運道, 恵理子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sesoko, Masae ; Sakihama, Tomoko ; Kinjyou, Akemi ; Ooshiro, Makiko ; Kushi, Takayuki ; Honma, Nanase ; Undou, Eriko
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.1-10,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28694
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターにおいて、発達障がいのある子どもたちを対象とした集団支援について、特に自閉症スペクトラム障害児・者への<向かう力>と<受け止める力>の<能動―受動>の相互性について焦点を当てて、支援教育の在り方に ついて検討した。自閉症スペクトラム障害児・者が他者に受け止めてもらう体験、あるいは他者が自閉症スペクトラム障害児・者に受け止めてもらう体験は、「誰かと何かを共有する」という他者との関わりの積み重ねから生じてくることが確認される。当事者が述べているように子どもたちの外側から見た言動ではなく、彼・彼女らの今、ここにある内側の体験に思いを巡らせて、支援・教育を実践していく姿勢が今、求められていると考える。ここではTSGの実践で重要視してきたテーマについて、当事者の内側の体験の語りを参考にして<向かう力>と<受け止める力>について検討し、<能動ー受動>の相互性に関する支援教育論の基盤について検討した。
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石川, 勇作 ; 浦崎, 武 ; Ishikawa, Yusaku ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.21-35,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28734
概要: 発達障碍児は、その障害特性から日常的に「困り感」を抱えており、他者との比較を通して自尊感情が低下しがちである。本研究では、小学校の発達の気になる子が「安心・安定した学校生活」を送り、「自立と社会参加」を推進するためには「自尊感情を形成する支 援」が必要と考えた。そのアプローチの試みとして、自立活動で「遊び」を媒介として共感的・受容的な対応で子どもの興味・関心に基づいた支援を展開する中で「関係性」を築きながら「自尊感情の形成」に努めた。アスペルガー症候群・ADHDの対象児は集団の中で怒りを表出させて暴言と物の破壊という問題行動を起こしていた。「わくわくワーク(『本人が好きな遊び』と『トレーニング的な遊び』)」を媒介とした支援の中で共感や励まし、快の情動の共有を行うことで関係性が築かれ、「できる」 経験を通して自己肯定感が積み上がっていった。だんだん暴れが減り、笑顔がよく見られるようになり自信をつけていった。安定した学校生活を送る時間が増えて、学習にも前向きに取り組み、他者を受け入れるようになり、自尊感情が高まる様子が確認できた。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.37-39,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28735
概要: 紀要論文
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本間, 七瀬 ; 浦崎, 武 ; Honma, Nanase ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.41-57,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28736
概要: 自閉症のある人々の困り感の一つに対人関係形成の困難が挙げられる。学童期において小学校の入学と共に集団行動の要素が強くなる中で,‘自分は自分であっていい'という実感と‘他者と共にここに在る'という実感を育てていく支援の可能性を探る。今回は,通 級指導教室と集団支援教室の2つの場で支援者として関わった実践から1事例を取り上げ,他者との関わりの中で対象児がどのように情動を調盤していったのかについて変容過程を明らかにし,対象児側から「集団適応」ついて見つめ直すとともに,通級において内面世界に寄り添う視点をもつことの重要性について検討する。内面世界とは,安全基地とも呼べるような,楽しい世界・安心できる世界・こころの世界と位世づける。‘今,ここ'の姿をありのままに受け止めて‘共に楽しむ'という快の情動共有経験を積み重ねることが「環境」や「人」へと向かう力を育み,主体的な集団適応を促すことが示唆された。
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久志, 峰之 ; 大城, 麻紀子 ; 金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kushi, Takayuki ; Oshiro, Makiko ; Kinjyo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.59-68,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28754
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターによるトータル支援教室では、海をテーマにした企画を行ってきた。企画内容は、子どもが青い海をイメージしやすい場づくりを行うものや、実際に海で活動をするもの等である。企画活動に参加した支援者の動きや言 葉によって、子ども達が向かう力を伴っていく姿を検討していく。活動中、海で遊ぶイメージによる姿勢や動きが表出し、支援者との模倣遊びが展開されていく。社会性に乏しいとされる発達障害の子ども達が、トータル支援教室の中で向かう力が育まれていることが示唆された。
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崎濱, 朋子 ; 末吉, 麻紀 ; 翁長, 文子 ; 武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Sakihama, Tomoko ; Sueyoshi, Maki ; Onaga, Ayako ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.85-94,  2014-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/28775
概要: 紀要論文
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大城, 麻紀子 ; 浦崎, 武 ; Oshiro, Makiko ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.49-57,  2013-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/26035
概要: 病院内訪問学級に在籍する児童生徒は、学習の遅れ、前籍校の友達とのつながりが弱くなることなど、長期入院に伴うさまざまな不安を抱えて過ごしている。こうした長期入院している児童生徒のための訪問学級の役割のひとつとして、心理的安定への寄与がある。そ こで本研究では、実際に長期入院している小学校低学年の児童に対する10か月間の病院内訪問での学習を通して、その心の動きを4つの時期に分けて報告し、必要な心理支援のあり方について検証する。
Those children hospitalized for long-term and taking in-hospital lessons are under lots of stresses from being beihind the study, weakening relationship with friends and many others. Under the circumstances, one of roles of in-hospital lessons is considered to provide supports for psychological stabilization to those children .therefore, this study is to first report on how the mind of a lower-grade elementary schooler hospitalized for long-term shifts from one time period to another over ten months of observation during in- hospital lessons, then to verify what psychological supports are best suitable for each time period.
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41.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.59-61,  2013-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/25954
概要: 紀要論文
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久志, 峰之 ; 大城, 麻紀子 ; 金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kushi, Takayuki ; Oshiro, Makiko ; Kinjyo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.97-103,  2013-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/26037
概要: トータル支援教室は、年に1度、国頭地区の環境を活かしためぐり会う居場所を設定している。トータル支援の卒業生、学生、国頭地区の児童が参加し、沖縄の自然と触れ合い、かかわり合う。広汎性発達障害の小学校高学年A君、高校生のT君、小学校低学年のS君 は、青空の下、カヌー体験で海水を楽しむ。大学生は子どもたちと関わり一緒に遊びを楽しみを共有することで子どもたちは主体的に動き、自分から水に触れ、それぞれの苦手な側面と向き合い、乗り越え、独自の楽しみを生み出すイメージを創り出していった。国頭地区におけるトータル支援教室の場は主体的に動き出す環境のなかで自己を表現する場となった。
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金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kinjyo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.119-127,  2013-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/26044
概要: 知的に遅れのないKくんは、普通学級という集団の中で、指示的な言葉に反応し、注意の持続が難しい。周囲の言葉や態度に怒りを表出させ、行為は暴言と人を叩くという問題行動を引き起こしていた。トータル支援教室では、個別支援の中でKくんの関係形成が行わ れ、集団支援でKくんの特性に添った集団活動が行われてきた。支援学生の記録や母親へのインタビュー等を分析した結果、5学年に入り、Kくんの集団支援に見られる姿は、書字体験へ挑戦する姿、負けたくない自己を表現し、自己を認めてもらいたいという姿であった。そして、穏やかな動\nきと他者を認めようとする姿が見られるようになった。集団支援における様子に触れながら個別支援について検討することで今後の課題として書字読字支援の継続、家族支援の必要が挙げられた。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 瀬底, 正栄 ; 崎濱, 朋子 ; 金城, 明美 ; 大城, 麻紀子 ; 瀬底, 絵里子 ; 久志, 峰之 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sesoko, Masae ; Sakihama, Tomoko ; Kinjyo, Akemi ; Oshiro, Makiko ; Sesoko, Eriko ; Kushi, Takayuki
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.79-95,  2013-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター — Practice Center for Education of Child Developmental Support Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/25914
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターの、「トータル支援教室」で取り組んできた集団支援(TSG)について自閉症児に焦点を当てて、「他者との共有経験」を基軸とするTSGの支援の目的、支援構造、支援姿勢を整理した。さらに実践事例の集団支援 の場での変容過程を通して、支援の意義や支援の在り方について自閉症児の直観的心理化への支援を含めて検討した。自閉症に関する直感的心理化が「欠損」ではなく、「ズレ」と考えた場合、TSGの集団活動の取り組みは、集団の場で「他者と過ごすこと」の経験を積みあげることで「他者と繋がっている感覚」、「他者との‘ズレ'に気づく感覚」、「他者との‘ズレ'を埋める感覚」を快の情動を伴いながら経験できる場として意味付けることが可能となる。特に意図の伝達や感情が伴った他者の言動を受け止め、自己の意図と感情をすり合わせ折り合いをつける「他者との‘ズレ'を埋める」行為は、意図や感情が異なる他者の存在を意識し、その他者の「心の存在」の理解へと繋がる経験になると考えられた。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.63-85,  2012-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/24200
概要: 現在、社会に適応するためのスキルトレーニングは重要な支援法として発展を見せているが、スキルを身に着けて必死に社会で適応することが可能になったとしても、その努力をすることの苦しさ、自分自身が、今ある自分自身について理解することの苦しさ、自分の 特性を「どのように受け止めて生きるか」という自分自身への問いへの支援が必要である。そのような自分自身の障害と「どのようにつきあっていくか」という根本的な心理的混乱の軽減に結び付く「自己同一性の発達的課題」に対する支援アプローチは極めて少ないのが現状である。そこで本研究では、11歳の時の学校での外傷体験をフラッシュバックした男児が、14歳になり理想の自分の姿を「あの世」に求めて、「あの世」で現実のお気に入りの重要な他者と同一化することを願い続ける事例を通して、<私>としての自己のなりたちの過程、支援のかたちを検討した。そして発達の程度に関わらず、現実との違和感を感じる自閉症スペクトラム障害者における他者との同一化は、彼らの漠然とした不安を解消し安心、安全を得ようとする行為として考えられることから、その個々に異なる自己像を形成する行為への理解と支援の必要性が示唆された。
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46.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.87-88,  2012-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/24199
概要: 紀要論文
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金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kinjyo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.119-132,  2012-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/24196
概要: 知的に遅れのないKくんは、通常の学級という集団の中で、指示的な言葉に反応し、注意の持続が難しい。周囲の言葉や態度に怒りを表出させ、行為は暴言と人を叩くという問題行動を引き起こしていた。トータル支援では、個別支援の中でKくんの関係形成が行われ 、集団支援ではKくんの特性に添った集団活動が行われてきた。支援の継続を行う中、生活にかかわる人々のインタビューとアセスメントを通して、Kくんの環境を捉え直し、集団支援の内容を検討してきた。結果、人を叩く行為が減少した。4学年に入り、Kくんの集団支援に見られる特性は、フラッシュで見る短期記憶のよさと、視覚的刺激入力から表出する際の書字の困難さが見えてきた。
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48.

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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 宮脇, 絵里子 ; 瀬底, 正栄 ; 崎濱, 朋子 ; 大城, 麻紀子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Miyawaki, Eriko ; Sesoko, Masae ; Sakihama, Tomoko ; Oshiro, Makiko
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.101-117,  2012-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/24197
概要: 発達障がいのある学童期の子どもたちへの集団支援において、今まで子どもたちの主体性を引き出す要素として「企画の魅力」、「他者との関係性」、「集団の場(雰囲気)」の3つが重要であることを確認してきた。そして本論文ではトータル支援教室のなかにある 「多様な遊び」による影響について考えることにより「関係性がどのように形成され」、「企画がどのようなかたちで子どもたちを取り込み」、そして「場の雰囲気がどのように生成されてくるのか」について整理し、遊びを通した集団支援による「場のもつ力」、支援効果の生成過程について考えた。実際の支援場面を検討した結果、「他者との関係性」に基づき、「企画の魅力」としての素材、遊具が媒介として絡み合い、個々の子どもたちの多様な遊びの展開が、重なり合うことで「集団の場が渦やうねり」となってダイナミックな快の情動の高まりの交差が生まれたことが分かった。そのダイナミックな子どもや支援者の多様で重層的な他者との関わりを通して、子どもたちが知らず知らずに巻き込まれる「遊びの魅力」にともなって場の心地よい雰囲気、「集団の場のもつ力」を作り出し、集団支援の効果を高めていることが分かった。このように「他者との関係の形成」を基盤に、関わりの感覚やリズムに「波長」を合わせた相互作用やちょっとした他者との関わりが契機となって「遊びに流れが生まれてくること」が集団支援の効果の重要な要素である。そして、その要素が結果として、さらなる子どもたちの他者との関係性の深まりや他者との相互作用を生み出し、社会性の基盤を形成するものとして考えられた。
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49.

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浦崎, 武 ; 瀬底, 正栄 ; Urasaki, Takeshi ; Sesoko, Masae
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.133-154,  2012-03-31.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/24195
概要: トータル支援教室における集団支援の場で実施した支援企画と、その支援企画を授業実践へと還元し交流学習として実施した教育課程の研究授業の題材を整理することで、トータル支援教室の集団支援と教育実践の共通点と相違点を検討し、今後の集団支援の取り組み を教育実践へと還元することについて考えた。トータル支援教室における「支援観」は、「過ごす」という支援姿勢を重視し、その場での子どもたちが「自分の存在を実感できる手応え」のある体験を支えることであり、教育実践における「指導観」は教育が「めざす」という子ども像に近づけることを重視し、その目標に導く「指導の観点」として考えられた。しかし、本研究で取り上げた交流学習、教育実践において、トータル支援教室の支援企画を学校現場で実践することを通して、子どもたちが集団の場で楽しく「過ごす」ことにより心地よい「手応えのある体験」が得られること、さらに物事へと「向かう力」が引き出されていくことで、教育実践が重要視する能力の獲得としての「めざす力」、「得る力」の生成へと結びついていくことが示され、トータル支援教室の支援企画を教育実践へと還元していくことが可能であると考えられた。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.1-17,  2010-03.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/17267
概要: 学童期におけるアスペルガー症候群の子どもたちにしばしば見られる現象としてフラッシュバックが挙げられる。そのフラッシュバックには自己存在に関する不安が伴うケースが多くある。筆者は他者との関わりや学校という現実のなかで自分自身の存在を定位する課 題に直面するあるひとりの子どもと関わりをもってきた。その子どもの幼児期から小学校高学年までの他者との関わりの様子や保育園や学校における対応を振り返り、さらに現在の筆者との関わりの様子を記述することを通して、その時々に生じてきた発達にともなう行動の変容と支援の経過を整理した。そして現在の症状として生じているフラッシュバックと自己存在に関する不安に対応する支援のあり方について考えた。アスペルガー症候群の抱える他者理解の上での分からなさを支援する重要な他者の必要性、重要な他者の存在を通して自己を確認していくプロセスの必要性が示された。また、フラッシュバックの現象やそれにともなう不安の背景には自己存在基盤の脆弱さが見られ、「この日がすぐに来る」、「今と思っているとすぐに明日になる」、「今日もすぐに明日に変わってしまう」等、移り変わっていく今という時間への意識や自己存在の基盤としての自己の歴史性の形成についてもより詳細な検討が必要であることが示唆された。
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新垣, 香代子 ; 浦崎, 武 ; Arakaki, Kayoko ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.41-53,  2010-03.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/17327
概要: 高機能自閉症の子どもたちがもつ、他者とのかかわりづらさに焦点をあて、特に、学童期における関係性の構築の重要性についての3事例の実践研究である。本研究においては、まず、彼らの内的世界を理解する足がかりとして生育歴をまとめ、発達過程における「症 状」の変容について検討した。高機能自閉症の子どもたちが乳幼児期から、発達過程において、様々な「症状」の変容を見せるが、それは常に「関係性」の問題につながっていることが示唆された。次に支援学級において、彼らから発せられる活動に沿った応答的なかかわりを積み重ねて行くことにより、彼らの内的世界の理解につなげ、担任や級友との相互的関係性を築く過程で、同年齢及びその周辺他者とのかかわりについて検討した。そして、支援学級で構築された関係性を基盤に通常学級の場での関係性の変容に期待した。具体的には、自立活動として「好きなこと時間」を設定し活動した。3事例は、生き生きと自分の世界を展開すると同時に、支援学級の級友たちと興味を共有し、相互的関係性を少しずつ積み重ね、自己の主体に気づき、他者と共にあること、他者の主体に気づいていく。大人や保護的な役割を持つ級友たちとは経験できなかった物語を、支援学級の級友たちと綴っていった。そのなかで、学童期における同年齢及びその周辺の他者とのかかわりの重要性が示唆された。また、支援学級で培われた「関係性」が通常学級における「関係性」の構築にも影響を与え、わずかながら変容が見られた。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.63-64,  2010-03.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/17329
概要: 紀要論文
53.

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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; 瀬底, 正栄 ; 宮脇, 絵里子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko ; Sesoko, Masae ; Miyawaki, Eriko
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.65-80,  2010-03.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/17330
概要: 琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センターでは特別な支援を必要とする地域の児童生徒を支援すること、その支援を通して発達支援や教育に携わる現職教員、保育士、学生への実践力養成プログラムとして遊びによる集団活動から実践力を考えていく「トータル 支援教室(集団適応教室)」、「実践事例研究会」、「発達支援教育相談支援」等を行ってきた。こうした大学を拠点として蓄積した実践のシステムやその成果を離島・へき地で展開することを模索してきた。そこでこのたび琉球大学教育学部の21世紀おきなわ子ども教育フォーラムの一環として八重山教育事務所と連携し、八重山地区における出前トータル支援教室を開催することが実現し、今後の離島・へき地への発達支援教育における実践力養成システムの展開に向けて検討する機会が得られた。離島・へき地のニーズや特色を生かした遊びや日常生活のなかで活かせる実践力を身につけるプログラムを作成し、地域運営型の実践研修の場を立ち上げ、地域に実践力養成システムを構築し、大学と連携して人材を育成する一連の展開の道筋が示された。
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金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kinjo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.95-106,  2010-03.  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/17347
概要: 大人による子どもに対しての一方向の指示が多く存在しがちな学校や家庭への警鐘は、教育に携わる筆者にとっても重要な論点である。巻き起こる子ども側の指示待ちが、自分を出せない状況であって、創造性にもかかわるこのことは教育の在り様を問われていると考 える。特別支援教育においても同様で、かかわりを困難とする特性をもつ発達障害の子ども達への支援の在り方は看過できない。「遊戯療法」は「非指示的」「指示的」な視点で論じられ、それぞれが「子ども中心療法」「認知行動療法」という技法として有益さが示されてきた。発達障害の子ども達には、両者の技法を組み合わせた方法が有益であることも示唆されてきた。琉球大学における集団トータル支援においても両者の視点における有益さが検討されてきた。その具体的な事例として、「非指示的アプローチ」と「指示的認知的アプローチ」を取り入れた沖縄絵本の読み聞かせを行う場面としゃぼん玉の活動を行う場面についてビデオ記録に基づくエピソードを分析する。支援者と子ども達に巻き起こるかかわりの言葉やふるまいから「非指示的アプローチ」「指示的認知的アプローチ」を考察する。結果、一緒に活動する「非指示的アプローチ」では、支援者や子どもに肯定感が生じ一緒に活動する様子がみられ、自分の想いを表現する言葉となり、相手をいたわる言葉となる。支援者に対する事前指示や子ども達へ対する内容への指示にみる「指示的認知的アプローチ」では、支援者や子どものそれぞれに理解が生じ、それぞれが素材を認める言葉や、客観的な視点からの自分に気づいた言葉になり、気分を落ち着かせるクールダウン等の動きとなっていた。今後、「指示命令的なアプローチ」が多くを占める場合、子ども達の感情表現の不整合さが表出すると予測を立てた分析を要すると考える。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.1-22,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10487
概要: 社会性の問題を中核とする自閉症者にとって、対人関係が開かれ社会性や他者との関係性が育っていくことにより、自閉症者の発達が促進され体験世界が変容し、彼らの生きている世界への関わり方が変わる。そのプロセスとして彼らが外の世界へと開かれるためには 、「外の世界へと向かう力」が必要であり、そのことを支える他者が必要である。その他者に導かれることによって体験世界が発展する。その他者へ導かれ世界を体験することに困難性のある自閉症児との支援を行うためには、まず、その自閉症児との関係性を形成することが重要な課題となる。他者と繋がるには他者との世界を共有する必要がある。そのためには、その世界を共有するための媒介が必要となる。本研究では描画の世界に没頭しているある自閉症児が、描画を媒介として他者と関わることによって、他者の存在を意識し、関係性が形成され、他者が重要な他者となっていくプロセスと自閉症児の生活世界が変容する過程ついて検討を行った。一人の描画に没頭する段階から他者との関わりを基点として生活世界が開かれていく段階への移行には、その移行を支える他者の存在が重要であった。自閉症児にとって重要な他者の存在が必要であり、彼らの内的世界を理解し、状況に応じたきめ細かい支援の必要性が示唆された。
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瀬底, 正栄 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Masae ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.59-76,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10767
概要: 本研究では、「特別な支援を必要とする児童」への支援を行う担任教師へのライフストリー・インタビューを行った。その言説の中から、子どもの見せる出来事への教師が感じる違和感としての「とまどい」に焦点をあて、小学校における特別支援教育システムの構築 について考察する。おりしも、特別支援教育が本格施行され2年目の時期であり、特別支援教育に対する認知度は前年度以上に進みつつあるように感じられる。しかし、それと比例して、様々な課題も見え始めている。時代は特別支援の価値観が要求され、これまでと違った見方、支え方が要求されるようになり、より細やかな支援をしていく流れができていくように感じられる。校内委員会、支援体制、チーム支援、専門機関との連携等の体制整備の形は、驚くほどの速さで進んでいった。しかし、その中でとり残されてしまったのが、支援する側の心である。そこで支援経験のある担任教師へのライフストリー・インタビューを行うことで、支援する側の心の動きを「とまどい」の変容を通してみることで、共感できる他者、内なる共感できる他者とのやりとりとその重要性が示されてきた。これは小学校における特別支援教育システムの構築に対して一つの視点となりうると考えられた。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.77-78,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10787
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; 瀬底, 正栄 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko ; Sesoko, Masae
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.79-93,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10788
概要: 琉球大学教育学部附属障害児教育実践センターにおいて発達障害児を対象とする支援としてトータル支援活動を行っている。支援は集団支援と個別支援に大きく分けられているが、ここでは集団支援の実践の成果を報告した。支援員は担当の子どもとユニットを形成し 遊び、レクレーション、造形的活動などその日の企画された活動を行う。複数のユニットを無理に一緒にしようとせずに自由な動きが形成できるようなシステムで活動する。担当の支援員に護られることにより集団のなかで脅かされずに他者と関わる体験をし、お互いが楽しみを共有することができるようにする。この支援活動は他者との関係性を育て社会性の発達を促進させるとともに、社会適応のための素地を形成することを目指している。\n今回の企画‘ツユコレ’は、今まで取り組んできた企画の中でも集団支援をより効果的なものとする題材のひとつとして考えられたので、本研究において考察した。その結果、子どもたちにとって必要とされる独自の体験としての個別性とみんなで体験を共有する共同性が活動を通して実感できること、そしてその実感が自己感覚を育てることが示唆された。また、子どもたちの主体性が引き出されることや身体の動きが体感として伴うことが子どもたちの自己感覚の育ちに繋がるということも示唆された。
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宜保, 健 ; 神谷, 和子 ; 桑江, 利恵子 ; 上地, 亜希乃 ; 仲宗根, 未華 ; 知念, 真美 ; 比屋根, 勇太 ; 浦崎, 武 ; Gibo, Takeshi ; Kamiya, Kazuko ; Kuwae, Rieko ; Ueti, Akino ; Nakasone, Mika ; Tinen, Mami ; Hiyane, Yuta ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.95-109,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10807
概要: 本村でも、これまで特殊教育の中で知的障害、視覚・聴覚障害、言語障害、病弱、肢体不自由といった様々な障害の種別や状況に応じて、教育環境の整備や教材・具体的指導の工夫・改善を図りながら、障害をもつ子ども達の教育機会の充実に取り組んできた。それを 踏まえ、現在村内における幼稚園、小中学校においてLD、ADHD、高機能自閉症を含めた発達障害のある児童生徒の生活や学習上の困難を改善又は克服するために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行う特別支援教育の充実に努めている。その一環として各小中学校における校内委員会の設置や特別支援教育コーディネーターの設置など、学校現場との連携のもとで具体的な支援体制の構築を進めている。その体制の整備とともに本村では発達障害を持つ、あるいはその傾向を示す児童生徒の学校生活全般における支援の人材として、各小中学校に1名の特別支援教育支援員を配置している。今回、琉球大学教育学部附属障害児教育実践センターにおける実践トータル支援活動の中で、特別支援教育支援員が自ら考え、自ら創意工夫をこらしながら、児童生徒や保護者との個別的な関わり方を通した支援、集団場面における活動場面での個に応じた関わりなど、さまざまな状況での創意工夫や臨機応変な対応から、特別支援教育における支援者にもとめられる資質や実践力について考えていくこととする。
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60.

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武田, 喜乃恵 ; 浦崎, 武 ; Takeda, Kinoe ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.111-127,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10808
概要: ADHD、高機能自閉症などの発達障害のある子どもたちの生きる世界には厳しい現実がある。苦手なことに直面したり、主体性がそがれてしまいがちな現実が目の前にある。\n発達障害のある子どもたちの支援は、その子どもの能力を分析的に評価したうえで、弱 いところを育てたり、持っている力で弱いところを補ったりする工夫を行うということが一般的なものとなっている。しかしそれはできない自分と向き合う状況を作ることでもあり、浜田(1997)が指摘するように今のこの子のありのままを否定してしまうことにもなりかねず、子どもたちを追い込んでしまう危険性をはらんでいる。特に思春期の発達障害のある子どもの場合、自信のなさや自尊心の低さが目立つが、思春期の発達を支える家族以外の他者となる友人とうまく関係を形成することができないために、自尊心の低さを修復することが難しい。思春期において関係形成による支援を通して、自尊心を育てていくことや子どもたちのありのままを受け止め、支えていく他者の存在は重要となる。\nそこで本研究では、思春期に焦点を当てた発達障害児に対する関係形成による発達支援を通して2事例の変容過程を明らかにし、その変容の要因について考察することを目的とした。その結果、遊びを通して関係性を深めていく中で、他者理解の力が育ち、関係性を支えに自ら苦手なことに挑戦するようになる姿がみられた。子どもたちが意欲的になれることや遊びを通して関係性を深めていくことの重要性が示唆された。
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金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kinjo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.129-143,  2009-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/10809
概要: 「発達を形成的に考えると違う視点が見えてくる」(浜田2007)ことを踏まえ,広汎性発達障\n害の子どもは,生活する沖縄の自然風土文化の中で,かかわりがどう編み直され形成されていくか検討する。この事例は,自然環境そのものに青や緑の明るい色彩が 存在する沖縄に在住するY児であり,かかわる特別支援学級の少人数メンバーと担任,学校,母親と,Y児のふるまいとの間にみるやりとりである。Y児は,沖縄県に多くみられる三角頭蓋手術というエピソードを持つ。言葉という世界に遅れがあるY児への母親の願いは,「言葉がでるようになってほしい」であった。この提示によって学校の枠組みが構成されていくが,支援学級少人数メンバーと担任は,母親の願いよりも「どうつきあうか」が意識されていく。「怒りの表出」「模倣」「肯定的な言葉」等,支援学級内でわき起こる状況は,多様なかかわりの中にある。母親の感情と言葉は,言葉に遅れのあるY児のふるまいを受けた言葉であり,Y児を中心に編み直されていく。編み直しの中でY児は,「笑い」が\n増え模写と記名が形成されていく。周囲は「見せるかかわり」から,「かかわる人々の広がり」となり「沖縄が意図されていく」という構成をたどる。
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; 瀬底, 正栄 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko ; Sesoko, Masae
出版情報: 研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-.  3  2009-10.  九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/13267
概要: 琉球大学教育学部附属障害児教育実践センターにおいて発達障害児を対象とする支援としてトータル支援活動を行っている。支援は集団支援と個別支援に大きく分けられているが、ここでは集団支援の実践の成果を報告した。支援員は担当の子どもとユニットを形成し 遊び、レクレーション、造形的活動などその日の企画された活動を行う。複数のユニットを無理に一緒にしようとせずに自由な動きが形成できるようなシステムで活動する。担当の支援員に護られることにより集団のなかで脅かされずに他者と関わる体験をし、お互いが楽しみを共有することができるようにする。この支援活動は他者との関係性を育て社会性の発達を促進させるとともに、社会適応のための素地を形成することを目指している。今回の企画‘ツユコレ’は、今まで取り組んできた企画の中でも集団支援をより効果的なものとする題材のひとつとして考えられたので、本研究において考察した。その結果、子どもたちにとって必要とされる独自の体験としての個別性とみんなで体験を共有する共同性が活動を通して実感できること、そしてその実感が自己感覚を育てることが示唆された。また、子どもたちの主体性が引き出されることや身体の動きが体感として伴うことが子どもたちの自己感覚の育ちに繋がるということも示唆された。
この論文は「琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要」(第10号,2009.3,p79-93)に掲載された論文を査読により内容を修正し、「研究論文集-教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集-」(第3巻第1号(通巻第4号),2009年10月)に採択されたものである。
論文
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63.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.1-13,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5947
概要: 広汎性発達障害をもつ子どもたちの体験する世界が、成人の高機能広汎性発達障害者が述べた\n自伝や幼児期の回想のように恐怖に満ちた内的世界であることを考慮すると、特別支援教育にお\nいても彼らの内的世界に歩みより理解を深めながら教育や支援を行っ ていくことが重要な課題と\nなる。幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校における通常の学級の特別支援教育の\nスタートにより試行錯誤の取り組みが教育現場で行われている。しかし、集団としての子どもた\nちの前で常に関わっている学校の教師たちの忙しい現実のなかでの子どもたちの関わりは、障害\nの特性を理解した上での関わりということよりも自分自身の経験や教育観による自己流の関わり\n方での対応のみになってしまう傾向がある。その場合、子どもの様々な問題が生じてきたときに\nどのように指導するかというスキルや方法論が求められ優先されてしまうことになり、結果とし\nて子どもたちの内的世界への理解が抜け落ちてしまうことによる2次的な障害が生じてしまう可\n能性がある。そこで本研究では小学校における学校生活において内的世界への理解をもった重要\nな他者としての学生支援員がアスペルガー障害のある子どもとの関係の形成による支援を行った。\nその支援を行うなかで生じてくる現実的な課題について検討しさらに、重要な他者との関係性と\n専門機関との連携の必要性について考察した。その結果、重要な他者としての具体的な対応のあ\nり方と教師と支援員との連携を行う上での障害の理解に基づく支援方針の設定など専門機関との\n連携の必要性の根拠が示された。
紀要論文
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64.

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崎濱, 朋子 ; 浦崎, 武 ; Sakihama, Tomoko ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.39-52,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5949
概要: 通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする二人の児童に対し,特別支援教育コーディ\nネーターの立場から,児童のやる気に焦点をあてた個別的な支援と児童の支援について母親との\n面談を行なった。二つの事例における個別指導での共通した支援の内 容は。児童の主体性を大切\nにした褒める関わりをしたこと,専門機関のアドバイスに基づいた指導内容と教材の工夫をした\n学習支援をしたことなどであり,やる気の向上に影響を与えたことが示された。また,母親との\n面談での共通点は,障害かもしれない不安を抱える母親の気持ちを受け止め母親のニーズに耳を\n傾ける事やきめ細かな情報伝達をしたことであった。そしてそれらのことは,母親との信頼関係\nや家庭における児童への学習支援に変化を及ぼしたと思われた。一方,母親との面談における二\nつの事例の相違は,母親との連携の在り方であった。保護者は,絶望や希望を抱きながら我が子\nの為に奔走している。事例から,コーディネーターには,学校ではできない支援に早期に気づき,\n他の機関に依頼していくことや保護者の精神的な支援をしていくことが求められていたといえた。\n以上のことから本研究では,特別支援教育コーディネーターの役割には,対象となる児童やそ\nの支援者らの状況により,支援の内容や方法を変化させていくことが求められ,学校における支\n援の見極め役として重要であることが示された。
紀要論文
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65.

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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.135-135,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5956
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; 木下, 秀美 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko ; Kinoshita, Hidemi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.137-146,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5957
概要: 特別支援教育のスタートにより、ADHD、アスペルガー障害など発達障害のある子どもたち\nの支援について様々な取り組みが学校および教育機関で行われている。琉球大学教育学部附属障\n害児教育実践センターにおいても発達障害児を対象とした教育支援、 発達支援などの活動、実践\nトータル支援活動を行っている。支援は集団支援と個別支援に大きく分けられている。今回は学\n生支援者が中心となって行っている集団支援の成果について報告する。学生支援者は担当の子ど\nもとユニットを形成し、そのユニット単位として遊び、レクレーション、造形的活動を主に行う\n集団活動に参加する。複数のユニットを無理に一緒にしようとせずに自由な動きが形成できるよ\nうなシステムで活動する。担当の支援者に護られることにより集団のなかで脅かされずに他者と\n関わる体験をし、お互いが楽しみを共有できるようにする。この活動は他者との関係性を育てて\n社会性の発達を促進させるとともに、彼らが苦手とする社会適応のための素地を形成できるよう\nに支援することを目的としている。そこで本研究では、集団支援活動における支援の特徴となる\nエピソードを抽出して、その支援の効果を検討し、支授のあり方について考察した。その結果、\n(1)子どもに寄り添い理解するために彼らの内的世界を知ること、(2)子どもたちと遊びをともに体\n験するために子どもたちとの関係性を形成し世界を共有する接点を作ること、(3)活動の場に居ら\nれる力、活動の成果を自分のものにするための自己感覚を育てること、(4)自己感覚を育てるため\nに身体を動かす体感がともない、かつ主体性を引き出す楽しい活動を提供することが支援を行っ\nていくために必要な要素であると考えられた。
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瀬底, 正栄 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Masae ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.147-160,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5958
概要: 発達障害児は、幼い時期から集団適応に問題を示すことが多い。仲間からの受容の低さや否定\nは、子ども時代の問題に限らず、子どもたちのその後の適応困難、学校や社会からのドロップア\nウト、孤独感などに結びついていることが指摘されている。人との関 わりから生じる彼らのトラ\nブルの要因を一方的に発達障害児だけの問題と捉えがちになることもあるが、一方で原因をどの\nように理解するかによっても対応の仕方が変わってくる。つまり、彼らと関わりをもつ他者の側\nの関わり方を工夫することにより彼らの行動が変わるという観点を持つことは大切である。人と\n人との関わりを大切にする関係性に根付いた支援は人の成長・生涯発達の基本ではあるが、これ\nまでの対人関係での失敗と困難からないがしろされてしまう側面があった。そこで、本研究では\n障害児教育実践センターにおける小学校6年生の男の子への個別支援と支援者との関係構築によ\nる支援を行った事例報告をした。本事例を通して個別支援を重ねることで、本児の抱える特徴か\nら重要な他者との安定的な関係構築の必要性と本児が受容されることに対する期待の場になって\nいくことから、セッションでの関わりを関係性重視に変化させていく。このようなことは、本児\nのみに当てはまることではなく発達障害児が抱える根底にある問題だと捉えた場合、受容してい\nくこと、内面から支えていくことに重要な意味があることが示されている。
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城間, 園子 ; 浦崎, 武 ; Shiroma, Sonoko ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.161-173,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5959
概要: 一人一人のニーズに対応した特別支援教育がスタートし支援者は、障害のある子どもの自立や\n社会参加に向け、持てる力を発揮させていく支援が求められている。特に、発達障害のある子ど\nも達は、理解困難な行動を起こす等、その障害の特性から幼少期より 養育者を含めた他者との関\n係つくりが困難であるため、社会不適応や非行などの反社会的行動に至ってしまう。一方、発達\n障害児はその行動を理解し、心の動き(気持ち)に焦点をあて支援(関係発達的支援)を工夫し\nていくならば、学習や生活に意欲的に取り組むことができ、二次的障害を回避することができる\nとされている。また支援者が、養育者の子どもに対する負(好ましくない)の感情や負の関わり\nを減らしていくよう働きかけることで、関係改善が見られゆとりを持って子どもと接することが\nでき、子どもの行動の変容に繋がるとされている。\nそこで本研究では、小学3年生男子(以下A児とする)の個別及び集団支援のトータル的な支\n援において、その情動に焦点をあて、気持ちの動きに合わせた支援実践(関係発達的支援)を行\nう。さらに養育者の心の動きを受け止め、子どもとの関係改善を図り好ましい関係を促すよう支\n援を行っていった。その結果、A児の自尊心を高めることができたと同時に、養育者の行動変容\nが促され、A児の他者との関係つくりに改善が見られ、学習面や生活面において意欲的に取り組\nむようになった。このことから発達障害児の気持ちの動きに合わせた支援(関係発達的支援)を\n行うことが、他者との関係改善につながり自立を促すことが示唆される。
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相澤, 眞理 ; 上間, 茂樹 ; 田場, 由高 ; 中村, 真紀子 ; 野里, 宏美 ; 真喜屋, 祥子 ; 浦崎, 武 ; Aizawa, Mari ; Uema, Shigeki ; Taba, Yoshitaka ; Nakamura, Makiko ; Nosato, Hiromi ; Makiya, Shoko ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.175-181,  2008-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター — Educational Clinical Center for Children with Disabilities Faculty of Education, University of the Ryukyus
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5960
概要: 本校は、平成18年度・19年度の2年間、浦添市教育委員会指定を受けたことを契機に校内支援体\n制を構築し保護者および琉球大学教育学部附属障害児教育実践センターの実践トータル支援活動\nとの連携を進めてきた。本研究はその連携支援における実践報 告であり、自分の感情・行動のコ\nントロールが苦手で、市の就学指導で『通常学級での配慮ある指導(集団参加への適応において)\nが望ましい』と判定された男子への支援についての報告である。本校は取り組みの主題である\n「一人一人が伸びるための特別支援教育をめざして」、副主題「児童の特性に添った支援と学習指\n導法の創意・工夫を通して」という視点に基づく教育的支援を行ってきた。そこでその支援方針に\nより本研究では保護者・担任・ヘルパーとの信頼関係から、集団の中で支援対象となる子どもが適\n応していく過程および支援における手だてについて検討した。そのことにより実践トータル支援\n活動との連携における効果が確認でき、専門機関としての大学との連携の重要性が示唆された。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.1-18,  2007-03-31.  琉球大学
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/1187
概要: 軽度発達障害者は対人関係を苦手とする障害ゆえに他者との関係性に基づいたトラブルが生じてくることが多くある。たとえば、高機能自閉症の子どもの場合は他者の側にたって物事を考えることの困難さにより一方的な自分中心の関係の持ち方になったり、ADHD の子どもの場合は衝動性の問題により物事が思うようにならなくなるとかっとなって他者に暴力を振るうことなどが見られる。このような他者との関係性の問題は軽度発達障害者の社会性に関連する問題であり彼らの生涯発達を視野に入れた場合、将来の社会適応にも影響を与える。従って、彼らの他者との関係性の持ち方に着目し支援することは彼らのトラブルを軽減し将来の社会適応のために有効な方法となってくる。そこで、本研究ではある小学校の3年生の男子に重要な他者としての支援者を派遣し、関係形成による支援を行った事例を報告した。本事例を通して重要な他者とのより良い関係性の形成による支援が本児の学校における適応を促進させたことが示された。特に重要な他者との関係性の形成に基づいてファンタジーによる内的世界を支えながら高機能広汎性発達障害者の現実の社会適応を支援することが重要であることが示唆された。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 — The bulletin of the Research and Clinical Center for Handicapped Children.  pp.1-11,  2006-03-31.  琉球大学教育学部附属障害児教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/5107
概要: The purpose of this paper is to give an account of the author's experience of psychotherapy for the clients with pervasi ve developmental disorder (hereafter cited as autism), so as to suggest a new direction in therapeutic intervention with autism. I have paid attention to the Frequency in which the clients create frames in our play therapy. My case studies lead me to the conclusion that creating frames is connected with the acquisition of their body image. I have arrived at the conclusion of the importance of their establishing a relationship with the others and the developmental changes that can be caused by therapists who should pay closer attention to theframefunctioning as the body in the autism.
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金城, 昇 ; 平良, 勉 ; 浦崎, 猛 ; Kinjo, Noboru ; Taira, Tsutomu ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部紀要 第一部・第二部.  pp.299-306,  1994-03-31.  琉球大学
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/1018
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.111-126,  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/20129
概要: アスペルガー障害等の自閉症スペクトラムの特性とされる感覚への過敏性の特徴が、自閉症の本質的な対人関係性に伴う社会性の支援を行うことにより、結果として軽減、あるいは悪化を抑える可能性があることが示唆された。支持的カウンセリングにより自分自身の 音への過敏性について他者と語り合い、考え、支えてもらうことを通して、聴覚過敏性の特徴とその対応策を検討していく方法が重要な支援アプローチのひとつとして示唆された。聴覚過敏性の軽減に対して重要な他者との関係性が与える効果と支援方法についてより詳細に検討してく必要性が示された。
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浦崎, 武 ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.127-128,  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/20167
概要: 紀要論文
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浦崎, 武 ; 武田, 喜乃恵 ; 崎濱, 朋子 ; 瀬底, 正栄 ; 大城, 麻紀子 ; 宮脇, 絵里子 ; Urasaki, Takeshi ; Takeda, Kinoe ; Sakihama, Tomoko ; Sesoko, Masae ; Ooshiro, Makiko ; Miyawaki, Eriko
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.129-145,  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/20187
概要: 高機能自閉症児にとって、学童期、特に中学年9歳、10歳は、「心の理論」を獲得する重要な時期となる。通常の発達であれば、その時期はギャングエイジの時期と言われ、集団による仲間意識が強まる時期とされる。障害特性ゆえにその集団の輪のなかに入ること ができず孤立したり、いじめにあったりすることが見られる。「自分はどうみられているか」を強く意識したり、ユニークな部分が周囲のものから「おかしい」、「変だ」というかたちの評価を生みだし、そのことに気づくことで対人不安を強くする。「心の理論」の獲得により、かえって心理的混乱を生むことが多々ある。そこで学童期の高機能自閉症児を含めた支援の必要な子どもたちが他者との関わりや集団での取り組みのなかで他者に脅かされずに「誰かと何かを共有する」楽しい体験を積んでいくための集団支援の要素について「遊び」を中心に据えた集団支援企画「みんなのまちをつくって遊ぶ」を通して検討した。企画、他者との関係性、集団の場の影響を支援の視点としてもつことで、子どもたちの能動性が発揮される支援となり、集団の場でのより良い体験に繋がることが確認できた。
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金城, 明美 ; 浦崎, 武 ; Kinjyo, Akemi ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.147-153,  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/20188
概要: 知的に遅れのない本児童は、普通学級という集団の中で、指示的な言葉に反応し、注意の持続が難しい。周囲の言葉や態度に怒りを表出させ、行為は暴言と人を叩くという問題行動を引き起こしていた。トータル支援では、個別支援の中で本児の関係形成が行われ、そ の関係性を大切にしながら集団支援では子どもたちの実態をチームで捉えて、実践のなかで支援のあり方を考えてきた。その結果、トータル支援中の本児は、人を叩く行為が減少した。
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瀬底, 正栄 ; 浦崎, 武 ; Sesoko, Masae ; Urasaki, Takeshi
出版情報: 琉球大学教育学部発達支援教育実践センター紀要.  pp.155-168,  琉球大学教育学部附属発達支援教育実践センター
URL: http://hdl.handle.net/20.500.12000/20189
概要: 学習指導要領にある交流学習では,「児童が他の学校の児童を理解し合うための絶好の機会であり,また,学校同士が相互に連携を図り,積極的に交流を深め,学校生活をより豊かにするとともに,児童の人間関係や経験を広げるなど広い視野に立った適切な教育活動 である。」と述べられている。しかし,沖縄県北部国頭地区の現状としては地理的な難しさから他校との交流学習は容易ではなく,生活経験の広がりは自校を中心とした環境で終始していく傾向がみられる。そこで,沖縄県北部国頭地区での交流学習の在り方について,市町村の異なる3校の特別支援学級が実際に交流学習を行い,課題としてあげられたコミュニケーションについて遊びを取り入れた「まち」づくりの活動を通して考えていった。交流学習の中で課題とされてきたコミュニケーションは,統一のテーマ「まちを作って遊ぼう」で行った個々の象徴遊びの中で,回を重ねるごとに改善されさらに関係の形成は子どもたちの新たな生活経験の一つになっていくことが示唆された。
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