HTLV-I感染によるM期チェックポイント異常とATL治療への応用

資料種別:
論文(リポジトリ)
責任表示:
富田, 真理子 ; Tomita, Mariko
言語:
日本語
出版情報:
富田真理子, 2009-05-28
著者名:
バージョン:
AM
概要:
科研費番号: 19591122
2007年度~2008年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書
研究概要:ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-I)感染細胞における細胞分裂期(M期)チェックポイント異常の分子機構を解明し,成人T細胞白血病(ATL)治療の標的となるかを明らかにすることを目的とし本研究を行った.我々は,HTLV-I感染T細胞株やATL細胞において,M期チェックポイント遺伝子の一つであるCHFRの発現が異常
メチル化により抑制され,これにより細胞の異常増殖がもたらされることを明らかにした.この分子機構をCHFRのユビキチン化標的蛋白質であるAurora Aに焦点を当てて解析した結果,CHFR発現抑制によりHTLV-I感染T細胞ではAurora Aが高発現していること,さらに,siRNAによるAurora AのノックダウンもしくはAuroraキナーゼ阻害剤処理により,HTLV-I感染T細胞の増殖・生存を阻害した.以上の結果より,CHFRおよびAurora AはATL治療の標的となりうることが明らかとなった.
研究報告書
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URL:
http://hdl.handle.net/20.500.12000/11752
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