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1.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Virginia WoolfのMrs.Dallowayでは具象的な現実と流動的な意識の世界が混在し、二者が継続的、ないしは同時に展開される。両者はあたかも矛盾なく存在する補完的世界としてのみではなく、独立したそれ自体の特徴、時間的流れを持つ
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相反するナラティブ空間として作品の中で描写される。その不思議な世界を貫くのが意識、ないしは幾層にも交錯す\nる意識の流れであるが、この論文ではその意識の流れに沿って様々に展開する矛盾するかとも思われる世界を次々と表出する現実世界と意識世界の媒体(登場人物)を介して追求し、二者の関係を経験主義的見地から検証してみた
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2.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Virginia Woolfの作品の中で意識は各登場人物を中心lこ絶えず拡散し、そして収束する、あるいはそのような慨念として定義、展開されている。この論文ではその意識の流動性、そして(その流動的な意識に影響されたナラティブ全体の)非確定性を
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時間的・空間的手非連続性に特徴づけられた世界において次々と展開し、そしてその中で成長拡散する意識の具象化した登場人物の意識下(意識の中)に直接入り込むという形、つまりWoolfの呼ぶところの Tunneling Process (を逆に辿る)という方法で追及し、意識の多方向性と流動性、そしてナラティブの非確定性について検証してみた。
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3.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Mrs. Dallowayのナラティブの中心では様々な登場人物がその主観的世界へ埋没するというパターンが繰り返されてクロノロジカルな時間軸上における非直線的な物語の展開がなされているといえる。そして、ナラティブの構造的そして内容的核はその流
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れに起因する流動的な意識の渦の中に自己を埋没させるその主体で構成されているともいえる。この論文ではあえてその渦を伴う非直線的(意識の)流れの中から脱却し、新しい主観のパターンと方向性を模索するという脱構築的ナラティブのフレームワークに拘束された意識の超越を試み、物語の新しい可能性の開拓を試みる。
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4.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Mrs. Dallowayでは意識の流れ、あるいはそれに関与する主体の集合体が途切れることなくnarrativeの世界で時間的境界線を超越して存在することにより物語に命を与えていると考えられる。この論文では常に変遷を遂げるSelfがいかにn
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arrativeに現れる様々な人物、あるいは逐次変化し続けるSelfを取り巻く物理的事象に刺激されつつ意識の流れ、そしてその方向性を決定し、narrativeの展開に貢献していくかというプロセスを、narrativeの中心に表れる人物の視点を通して考察していく。
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5.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Virginia WoolfのMrs.Dallowayではあたかも関係のない人物がお互いに影響を及ぼし、それが意識のレベルで様々な葛藤、融合となって物語の全体的なナラティブダイナミックを形成している。しかし時には意識の枠にはとらわれない、あ
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るいはその枠を超越するような心的、物理的展開も見られる。この論文ではその精神的、意識的枠を超えたところにみられる登場人物の心理的、物理的動きにも焦点を当ててconsciousnessの展開の過程を分析、考究してみた。
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6.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Mrs. Dalloway の世界はその意識の流れに包まれ常に変化を遂げる潜在的可能性とそのさまざまな局面を構成する表層化した要素に特徴づけられた potential dispersive energy に(意味的レベルにおいて)常に左右さ
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れているといっても過言ではない。この論文ではその potential energy がいかに意識下で具体化し外的要因と反応しつつそれぞれの登場人物を定義し、意識下の潜在的意味を決定づけていくかという過程を具体的なエピソード、そして一連の登場人物の内的・物理的 peregrination を通して考察していく。
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7.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Mrs. Dalloway のナラティブではその無限に拡散する意識の流れの故、読者が確定可能な意味的集合体が常に具体化しては抽象化、そして断片化するという非伝統的な叙述の世界が広がっている。そのような非連続的、意味的断片的な世界に入り込んで
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いくためにはその意識の流れに身を任せる(読者の意識をその断片的世界に埋没させる)という手法が最適であるという認識から、この論文では常に、そして全方向的に拡散する意識の流れに沿ってそれぞれの場で展開される意識の深層的意味を解釈すべくその中心的「意識」の人称化した実在(その顕在化した事象)に逐次焦点を当ててナラティブの発展的分析を試みてみた。
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8.
論文(リポジトリ) |
平良, 勝明 ; Taira, Katsuaki
概要:
Virginia WoolfのMrs. Dallowayにおいて時間という概念は通常の一方向的な傾向を持つchronologicalな流れとしてではなく多方向的、放射状に無限に伸びていく概念として扱われている。その特異な「時間」 が自由奔放
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に表面化する記憶として、そして過去から現在までの存在的意味を定義する記憶と合体しつつ、この物語の主たる構成要素となり物語の意味的流れに大きな影響をあたえている。この論文ではその時間の概念が如何に物語の時間軸上で顕在化していくのかという現象を分析検証し、その概念の物語における意味的、そして構成的重要性を再確認する。
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9.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Virginia Woolfの意識とその物理的要因とのinteractionを中心に展開された作品では意識の流れが人物の主観的、及び客観的なboundaryを超越して絶え間なく多方向に広がりその軌跡が作品の独特な世界を構築しているといえる。
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恣意的とも思われる偶発性や連続性・断続性が物理的な因果関係を脱却し並列的に配置された世界ではほぼ無限な解釈、並びに展開の可能性を秘めて作品が存在しているといっても過言ではない。この論文ではその連続性・非連続性の世界にある種の意識的parallelな実態を追及・創出すべく第三者(reader/interactor)の主観・視点を反映させて絶え間なく拡散する意識のプロセスとの合体、そして分岐を試みてみた。
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10.
論文(リポジトリ) |
Taira, Katsuaki ; 平良, 勝明
概要:
Virginia Woolf の Mrs. Dalloway においては意識の流れが多種多様な物理的事象や心理状況を巻き込み、その過程が時間的経過とともに叙述的に展開することによりそれぞれのscene の complication、そして
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evolution が(記述的に)表層化するという現象が見られる。しかしこの作品ではそれぞれの scene の component を構成する言語的要素は必ずしも passive な要素ではなくそれぞれが readerly consciousness に対応して(厳密に言うと readerly consciousness が言語的要素に対応してということだと推測されるが)多種多様に意味的変化を潜在的に許容する可能性を秘めた narrative ingredient ということができる。この論文ではその narrative ingredient の多様な潜在的意味の表出過程を narrative の展開に沿って追及し意味的展開から起因する narrative complication、そしてその ramification を考究する。
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